「取材レポ」超新星ユナク、「ON AIR」初日公演大盛況「メンバーが電話に出てくれてうれしかったです!」

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超新星のリーダー、ユナクが主演を務めるミュージカル「ON AIR(オンエアー)~夜間飛行」が6月5日(木)、東京・五反田ゆうぽうとホールにて幕を開けた。

本作は、ラジオ局を舞台に、韓国のアイドルグループ「SPARK」のリーダー、ジェイが日本に渡り、ラジオDJという仕事や、日本人女性アヤとの国境を超えた恋を通して成長していく姿を描いたロマンチックな創作ミュージカル。

人気絶頂の中で兵役に就き、初めての休暇中にある事件を起こしてトップの座から転落したジェイ役はユナク、最初はジェイとぶつかり合ってばかりいたラジオ番組のディレクター、アヤ役は「レ・ミゼラブル」など日本のミュージカル界で活躍する実力派女優の綿引さやかが演じ、他には韓国でミュージカル出演の経験もある俳優の野島直人、ミュージカル初出演となる注目の新人グループMR.MRのジン、テイ、リュ、ドヨンらが出演する。

 

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本作は、ユナクとMR.MRが結成した5人組人気アイドルグループ「SPARK」の女性ファンを胸キュンさせる、華麗なライブシーンも見どころだが、“観客参加型の新感覚ミュージカル”をうたっているように、観客がリアルタイムにステージに参加できる仕掛けが盛り込まれているのも魅力の一つ。居酒屋のシーンでは、観客をステージに上げ、キャストと一緒に会話をしながらお酒を飲む場面があったり、劇中のラジオ番組で、ユナクがDJとして、“リスナー”となった観客のメッセージや恋のエピソードを読み上げ、客席とやりとりをしたり、ファンとの“共演”も楽しい。

 

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“共演”といえば、超新星のメンバーも映像で登場。さらに、ラジオの公開放送のゲストとして、ジェイが自ら超新星に出演オファーをするというシーンでは、メンバーに生電話をかけるという場面も。初日に電話をかけた相手はソンモ! 電話に出たソンモは、初めは誰からの電話か分からず、「ヌグセヨ?(どちらさまですか)」と素で問い返し、戸惑いながら苦笑いするユナク。「うなぎが食べたい」というソンモに、ユナクが「ひつまぶしをおごる」と約束したところで、ようやく交渉成立。このドキドキのアドリブ演出に、客席も大興奮していた。

 

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見どころ盛りだくさんの内容で観客を魅了し、初日公演を大盛況のうちに終えたユナクは、アフターイベントの握手会を終えた後、綿引さやかと共に報道陣の囲み会見に応じた。

舞台本番を終え、さらに観客全員との握手会まで行った後だったが、疲れた様子も見せず、清々しい表情でステージに登壇したユナク。にこやかに初日を振り返った。

 

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Q稽古期間はどのくらいでしたか? また、稽古で一番大変だったことは?

ユナク:稽古期間はだいたい2カ月ぐらいです。一番大変だったのは、韓国人と日本人がいて、しかもセリフも曲も、日本語と韓国語があるので、頭の中がすごく複雑になって、どうすればいいのか分からなくなって。さやかさんに韓国語で話してしまったり、MR.MRさんに日本語で話してしまったり、どっちがどっちか分からなくなりましたね(笑)。それから、劇中ナンバーで「瞳を閉じて」を韓国語で歌うんですけど、歌詞の「それだけでいい」という部分が、韓国語でも「カッカイ」となっていて、語尾の「いい」が同じなので、次に日本語の歌詞が出そうになってしまうときがあって、めっちゃ困りました(笑)。

綿引:私に日本語を訳してくれたこともありました。

ユナク:そうなんです、日本語で聞いたのに日本語に訳したり、韓国語で聞いたのに韓国語に訳したり(笑)。

 

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Q稽古は韓国でされたんですよね。日本語主体のミュージカルを韓国で稽古したことについて、綿引さんはどう感じましたか?

綿引:まず私は韓国が今回初めてだったので、韓国語も分からないし、韓国にも行ったことのない状態で、とても不思議な感覚でした。リハーサルはすべて韓国語だし、作り方も違えば、いろいろな文化が違うので、すごく発見もあったし、刺激もあったし、大変なこともいろいろありました。

 

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Q ユナクさん、「SPARK」のジェイさんとして、今日の初ステージはいかがでしたか?

ユナク:そうですね。どの公演でも初日はいろいろな問題、事件が起きたりするんですけれども、今日も下で会議が始まってしまい、申し訳ないんですけど(笑)。でも、稽古で失敗したところが、本番ではミスがなくて、自然な感じの流れでできたし、アンサンブルにも感謝しているし、野島さんにもすごく感謝しているし。今日も会議をして、明日からもっといい舞台をお見せしようと思っています。よろしくお願いします。

 

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Q観覧したお客さんから、日韓関係がぎくしゃくしている中で、「この作品のように日韓が仲良くなればいいと思った」という意見がありましたが、実際はどういう思いで演じられていましたか?

ユナク:日本で映画、ドラマに出演しましたが、日本の女優さんとミュージカルで共演するのは、今回が初めてで、やっぱり違いますよね。稽古のやり方もぜんぜん違うので、いろいろな事件がありましたけれど、それを乗り越えていけるというのは、音楽とかミュージカルとか、こういう文化の力だと思います。だから、僕はみんなに感謝しています。(綿引に)どうですか?

綿引:そうですね。ユナクさんがおっしゃった通り、本当に違いをいっぱい感じました。最初は慣れていないので、何度も話し合いを重ね、お互いの意見をぶつけたので、すごくぶつかりましたが、その分、絆が深まっていったし、最後はこの「ON AIR」を成功させたいという一つの思いがエネルギーにどんどん変わっていって。一つのことを目指して作り上げていくというのは、違いがあると大変なんですけれど、それがプラスのエネルギーになって、千秋楽までいくんじゃないかなと思っています。

 

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Q観客参加型の公演で、超新星も出演していましたがどう感じましたか? また、メンバーとの電話のシーンは毎日変わるんですか?

ユナク:僕にとっては、ライブ以上の緊張感があります(笑)。さっき、ソンモ君に電話しましたが、出なかったらどうしようと思って、次はジヒョク君、次はグァンス君にしようと電話番号を入れておいたんですけれど、ソンモ君が出てくれてうれしかったです。たぶん、毎日違うと思うし、何回見ても新鮮なシーンになると思うので、僕にとっても新しい挑戦だと思うし、お客さんと一緒にいろいろな話ができてうれしいです。初日だから、今日はあまり話せなかったんですが、これからもっとファンの方といろいろな話ができればいいなと思っています。

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Q最後にファンの方にメッセージをお願いします。

ユナク:今回の「ON AIR」は、日韓関係を超えて、ファンの皆さんと一緒に…。韓流も恋愛を扱っているし、見て満足感のある、「こういうミュージカルもいいな」と言ってもらえたら、すごくうれしいです。これからもっと成長して、いいミュージカルを作れるように頑張ります。よろしくお願いします。

綿引:日本と韓国がいろいろな違いを乗り越えて、お客さまも、いろいろなジャンルの方たちがいると思いますが、違いを乗り越えて一つになり、「ON AIR」を通して、お客さまと一緒に新しい絆を深めていけたらいいなと思っております。最後まで応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

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時間の都合で、囲み取材はここまでとなり、フォトセッションはない予定だったが、ユナクと綿引はカメラを構えて待つ取材陣に対し、笑顔でポーズを取るサービス精神を見せ、ステージを後にした。

ステージ上でユナクと共演できるチャンスがあるかもしれない(!?)公演ごとに違った楽しさが味わえる新感覚ミュージカル「ON AIR」は同所にて、6月9日(月)まで上演中。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

 

【公演タイトル】ミュージカル『 ON AIR〜夜間飛行』

【公演日時】2014年6月5日(木)〜9日(月) 全8回

【会場】五反田ゆうぽうとホール(東京都品川区西五反田8-4-13)

 会場HP:http://www.u-port.jp/access.html

【出演者】ユナク(超新星)/綿引さやか/ジン(MR.MR)/テイ(MR.MR)/リュ(MR.MR)/ドヨン(MR.MR)/野島直人

【主催・企画・製作】SOOP

【協力】松竹株式会社

 

2014.06.06