「インタビュー」「ウォンテッド〜彼らの願い〜」DVD-BOX2発売記念! チ・ヒョヌ&脚本家インタビュー公開!

「ウォンテッド〜彼らの願い〜」DVD-BOX2発売記念! チ・ヒョヌ&脚本家インタビュー公開!

キム・アジュン×オム・テウン×チ・ヒョヌ、豪華共演で贈るヒューマンドラマ「ウォンテッド〜彼らの願い〜」のDVD-BOX2 &レンタルDVD vol.7〜12が10月3日(火)リリースとなった。このDVDリリースを記念し、ヒロインを支える熱血刑事チャ・スンインを演じたチ・ヒョヌ、そして、ハン・ジワン脚本家のプチインタビューを公開!

■チ・ヒョヌ(チャ・スンイン(刑事)役)インタビュー
−演じていて印象的だったシーンやセリフはありますか。
語後半のセリフが印象に残っています。「死なないでください、何一つ変わっていることが無いわけではありません。何の関係もない人たちが事実を知った時にどんな選択をするのかを全部見ないと」という台詞です。

チ・ヒョヌさんだからこそ知っている注目ポイントを教えてください。
まずは、やっぱり毎話犯人を疑い犯人を捜す面白さでしょう!あとは、毎回緊張感あるエンディングですね。私自身、演じながら「私があの状況に置かれたらどうしたのかな?」と考えていました。

−この作品に対して印象に残っていることはありますか。
台本が届くのがいつも楽しみだったことですね。毎回、台本が面白くて!読むのが楽しかった記憶があります。

−最後に日本のファンに向けてメッセージをお願い致します。
いつも応援ありがとうございます。この作品は、ちょうど1年前ぐらい2016年夏ですね。本当に一所懸命に作った作品です。是非ご覧ください!

■ハン・ジワン脚本家インタビュー
−制作当初から「これは犯人探しのドラマではない」というメッセージがありましたが、見進めていくと非常にそのことが理解できます。執筆にはどれぐらいの時間をかけられたのでしょうか。
2年位ですね。実は執筆中に、セウォル号沈没事件が起き、その後少しの間書くことができなくなりました。現実がフィクションより残酷だと感じましたし、これをいま書いて良いのか悩むようになったからです。しかし、多くの人たちに向かって発言するチャンスを得られる人は、その責任も果たすべきなのではと考えるようになったんです。
私は大人として、この社会の1人の構成員として、今回の事態に責任があると思いました。だから犯罪者も被害者も、皆が加害者で同時に被害者にでもなれる今のストーリーに段々変わっていきました。

−主演のキム・アジュンさんが“ハン作家が台本に書いた手紙が出演の決め手のひとつだった”とインタビューでお話しされていましたが、どのような内容だったのか教えていただけますか。
本来、台本に加えるのはドラマの企画意図ですが、なかなか満足のいくものが書けず。メッセージが何より大事なドラマなので、私の率直な気持ちを手紙で書こうと思いました。「このドラマは‘誘拐’に関する物語ではありません。‘希望’に関する物語です。我々の社会がどんな姿なのかを正確に顧みて振り返って見て、どんな姿であるべきかを一緒に悩んで欲しいです」というような内容でした。
宮部みゆきさんの言葉も引用しました。「模倣犯」という小説から“誤解を覚悟で話すと、犯罪というのはその社会が渇仰するかたちで起きるに決まっている”という言葉です。力のない人たちが被害を受け、その真実を皆が分かるようにすることさえ出来なくする社会の多様な側面を語ろうとしたからです。

−メインキャストであるキム・アジュンさん、チ・ヒョヌさんは、ハン作家からご覧になっていかがでしたか。
キム・アジュンさんは、スゴイ情熱を持っている俳優でした。一緒に議論して作品を作り上げていくタイプの俳優でしたし、台本も自分のスタイルで解釈して消化させるタイプで、放送を見てビックリすることが多かったんです。個人的にはチョン・へインはハマり役で、それに似合う性格と適切な表現力を持った俳優だと思いました。
チ・ヒョヌさんは作家の意図を徹底的に把握して、そのまま伝えようとするタイプでした。撮影前から警察署で刑事体験をして、私がお勧めした本や映像を見るなど、とても誠実に準備していました。演じる時も自分の表現一つ一つを、誠実で正確に表現するスタイルでした。彼の、メッセージをちゃんと伝えようとする意志の強さは、本当に感謝しています。撮影時、手首の手術を受けたのですが、痛いはずなのにそれを表に出さずに高難度のアクションシーンを演じられていたのも本当に凄いなと思いました。チャ・スンインの場合、チ・ヒョヌさん自身の性格が加わり、より温かい人物になりました。

−脚本家として、印象に残っているセリフ/シーンはありますか。
色んなセリフが印象に残っているのですが、物語後半に出てくるセリフは凄く辛い気持ちで書きました。「余りにも辛かったので全部許してやりたいとも思いました。でも、そうはできませんでした。誰一人、私に謝る人がいなかったから…。」
現実で皆さんが感じているだろう心の痛みでもあり、ドラマの中の全ての事件の原因になった理由でもあります。

−日本の視聴者へメッセージをお願い致します。
初めまして。日本の皆さんがこのドラマを見ることになるとは…想像もしていなかったことが現実になり、とても驚いていて同時に凄くうれしいです!
韓国の特殊な状況に関しての物語ですが、日本の視聴者の皆さんはフィクションとして楽しんで頂けたら嬉しいです。メッセージ性が強い物語で、結論を強要するのではなく、見ている方が自ら‘私だったらどうなのかな?’と一度は質問を投げるようになったら、私としてはそれに越したことはありません。どうか楽しんでください。ありがとうございます。

(2ページに続く)

2017.10.04