ステージ上のスクリーンに、「NAKED」のリリースイベントのメイキングや、今回のソロライブの練習風景を収めた映像が流れた後は、雰囲気がガラリ。インスはピアノとギターの生演奏をバックに、アコースティックな雰囲気の中、抜群の歌唱力で魅せていく。「ささくれ」に続いて、ナ・ユンゴンが手掛けた「Love Letter」では、インスが感情移入をしすぎて涙がこみあげ、途中で歌えなくなる一幕も。すると、ファンが歌いつないで支え、会場中がジーンとなった。
「ゴメンね、泣いちゃった(笑)。泣かないって約束したのにね。でも、みんな歌ってくれてありがとうね」と客席に語りかけ、「ちゃんと聴かせたかったんだけど…。2年後ね(笑)。ひどいでしょ!?」と茶目っ気たっぷりに切り返し、会場をクスッとさせたが、再びエモーショナルな雰囲気でバラードメドレーへ。
まずは日本のカバー曲から。尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」「I LOVE YOU」、徳永英明の「Rainy Blue」を3曲続けて、情感たっぷりに歌い上げた。日本語の歌詞の意味を理解しながら歌っているから悲しくなって、涙を我慢したというインスは「デビューして日本では6年が経ちましたが、みんなの前で、1人でこうやって歌えることに、すごい感謝しています。ちゃんとあいさつしたいから」と突然イスから立ち上がると、「みんな本当に感謝しています。ありがとうございます」と一礼し、客席からは大きな拍手が送られた。
そして、「また2年後も、MYNAMEはもちろん、1人(のコンサート)でもMYgirlは来てくれますよね?」と確認し、「いま1人でこんなにたくさんのMYgirlの前で歌えているのが、ありえないことだと思っています。まず両親に感謝しているし、次はメンバーのコヌ、セヨン、ジュンQ、チェジンに感謝しているし、MYgirlのみんなに一番感謝しているから、その気持ちを絶対忘れずに頑張って行ってくるから、絶対待っていてください!」と礼儀正しいインスらしい言葉で約束した。
次に韓国のカバー曲を3曲披露。インスタグラムにアップした映像でも歌っていたソン・シギョンの「僕が君のそばに少しいたということ」、練習生のときから歌っていたという映画「猟奇的な彼女」の主題歌にもなったシン・スンフンの「I Believe」、大ヒットドラマ「鬼<トッケビ>」のOSTとなったCrushの「Beautiful」を熱唱し、ファンをうっとりさせた。
そして、MYNAMEの4thアルバムに収録されたインス作詞・作曲の「RAIN」で、韓国語と日本語を混ぜて歌った後は、ダンサーの紹介を挟み、素肌にスパンコールのキラキラジャケットを羽織ったインスが、DJブースと共に現れ、DJタイムに。DJプレイで会場をひとしきり盛り上げると、「Crank Up」ではファンの掛け声「Hey!」がバッチリそろい、インスと客席のコール&レスポンスも息ぴったり。キャップをかぶったインスが「Burn」でパワフルかつセクシーなダンスを見せると、会場のボルテージはさらにアップした。(3ページに続く)