今回のツアータイトル「DUAL」については、ユナクが「1つを2つに分けるっていう意味なんですけど、僕たちせっかく2人だけの超新星のライブなんで、6人バージョンじゃない2人だけの色をみなさんに見せたくて、今回は『DUAL』ってタイトルに決めました」と説明。すかさず、ソンジェが、「君の色は何ですか?」と質問。ユナクはちょっと考えてから、「僕の色は…赤!」。ソンジェについてユナクが「黄色かな」と言うと、会場からは一斉に「え~」とブーイングが…。「ソンモ君が黄色? ジヒョクもたまに黄色だよね。ぐちゃぐちゃだよね。ごめんね」と謝り、「ソンジェはスカイブルーみたいな感じだよね」と言い直すと、客席も「あ~」と納得だ。続いてソンジェがライブの内容を紹介。「今回は、僕たち超新星の曲もたくさん歌うし、僕とユナクの新曲もたくさん歌うし、ソロステージもあるし、ユナクのスペシャルなラップなどいろいろありますので、期待してもいいですよ」と自信を見せた。
ライブに戻り、切ないバラード「サヨナラの意味」「愛してると言えないまま君を愛してた」をしっとりと歌いあげた。超新星のボーカルチームを引っ張り、ミュージカルでも活躍している2人。感情豊かに切々と歌い上げる表現力、そして観客を圧倒するパワフルなボーカル力にはさらに磨きがかかり、客席も2人の歌声に聴き入った。新アルバムのリード曲「Song for you」でも声質が違う2人の声が絶妙なハーモニーを生み出し、客席をユナク&ソンジェワールドへと引き込み、「YOU」「君と帰る場所」へとつないだ。
ソロのステージでも魅せた。先陣を切ったのはユナク。日本語のラップを刻んだ後、「アー・ユー・レディ?」の掛け声とともにハードなロックナンバー「スリル☆クエスチョン」からスタート。汗をほとばしらせながらワイルド&セクシーに激唱する。「Come on!!!」「ビタミン チョコレート」そして、「Because of you」をメドレーで歌い、さらに汗だくに。それでも、「この瞬間だけは汗を気にしない。化粧? 気にしない。たったひとつ、みんなの目線だけ気にしてる」とキザなセリフで悲鳴を誘った。ソロのラストは「このまま君をみつめていたい」でしめくくった。
続いてソンジェの登場。オープニングは自身の主演映画「Guest house」のイメージアルバム収録曲「I LOVE YOU」。続いて「BLIND」「Good Time」を披露。客席のアツい反応に「よかった」と笑顔を見せると、右手の小指側の側面に描いた「MW♥」の文字を見せながら、「みなさんのために”タトゥー”をしました」とアピール。実はこれ、入隊中のソンモが、MILKYWAYの設立9周年の記念日を祝福するため、そして、全国ツアースタートさせたユナク&ソンジェにエールに送るために今月1日と7日に Twitter にアップした写真に描かれたものと同じ図柄。それだけに、ファンは大興奮だ。
さらにソンジェは「ソロステージのために僕が初めて発売したアルバムの中にある、あんまり人気はなかったんですけど、すごくノリノリな感じで…」と自虐コメント。会場からは即座に、”そんなことないよ”という思いが込められた「え~」の声があがったが、「でも、みんなは一番好きな曲が『愛を叫ぶ』だったし、『Good Time』が一番下でした」と笑わせ、「でも、すごくノリノリな感じですし、みんながすごく盛り上がってくれて本当に楽しくやれました」と微笑んだ。
カバー曲にも挑戦。「実はロックがすごく好きなんでロックの曲を準備しました」といって flumpool の「夜は眠れるかい?」をエネルギッシュに披露。ソロのラスト曲は「愛を叫ぶ」。力強い歌声と魅惑的な高音ボイスで魅了した。曲のエンディングではユナクがステージ後方から現れ、「ソンジェを叫ぼう~」と歌いながら階段を降りて合流。再び2人のトークが始まると、ユナクが「僕たちのミルキーへの愛が見えますか」と言って、右手を見せるとソンジェ同様に「MW♥」の文字が…。これには客席からさらに大きな歓声が上がった。
盛り上がる会場が落ち着いたところで、ユナクは「オーラスなんでちょっと切なく寂しい気持ちもあるんですけど、この時間、みなさんと大切な思い出を作って、きょう無事に終えることができたらうれしいなと思っています」。そして、今年 1 月 25 日にリリースした2人にとって初のミニアルバム「Yours forever」のリード曲で清水翔太がプロデュースした「君じゃなきゃ」をしっとりと歌い上げ、「The Answer」へ。ブリッジ映像を挟んだ後の「シュビドゥバ♪」では、上下白の衣装にチェンジ。ユナクは一輪の赤い花を手に持って登場し、客席のファンにプレゼント。ソンジェはアンブレラを手に登場。そユナクもアンブレラを受け取り、華麗なダンスパフォーマンスを披露した。「Winter paradise」では1階の客席扉から2人が登場。大きな悲鳴に包まれる中、ファンたちと触れ合いながら通路を歩いてステージへあがる演出でファンを喜ばせた。
2007 年 9 月に韓国でデビューしてから10周年、2009 年9月に「キミだけをずっと」で日本メジャーデビューしてから今年で8周年を迎えた。昨年4月から6月にかけてゴニル、ソンモ、グァンス、ジヒョクが相次いで入隊。その一方で、同5月にソンジェが除隊した。現在は6人組が2人で活動するという一大変革期を迎えているが、ユナクとソンジェは、超新星としての活動はもちろん、ソロでもそれぞれアルバムをリリース。さらにミュージカルやドラマ、映画と幅広い活動を続けて、4人の空席を埋めている。新アルバム『2Re:M』でもオリコンデイリーアルバムチャート2位(8/29 付)を記録、ウィークリーでも4位(9/11 付)にランクインするなどしっかりと結果を残した。
4人が戻るまで、ユナクとソンジェはフル回転で超新星の名を守るつもりだ。ソンジェは今月ソロ写真集「Day’s」を発売。10月には2人で大阪、東京、仙台でファンクラブ限定ファンミーティング「MILKY FES★2017」を開催する。11 月には大阪サンケイブリーゼで上演されるミュージカル「INTER VIEW」に出演する。
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