政権から様々な圧力を受けた
保守派の李明博が2008年2月に大統領に就任したとき、彼は「経済優先の大統領になる」と宣言していたのだが、当初から国民を失望させる失政が続き、支持率が大幅に低下した。
しかも、当時は李明博を批判する「ろうそくデモ」がひんぱんに起こっていた。そうした状況でも政権は国民の声に耳を傾けなかったので、イ・ジュンギは自らの信条にしたがって政権を批判する意見を公表したのである。
そのことによって彼は李明博政権が作成したブラックリストに名前が記載されたものと推定される。
ブラックリストに載った人は82人にのぼるが、ただ名前がリストアップされただけでなく、その活動に対して政権から様々な形で圧力を受けていた。たとえば、助成金を削られたり、テレビ出演を妨害されたり……。
その圧力の中身は各人によって異なるが、こうむった被害は大きい。(ページ3に続く)