逆にうれしかった反応には、「本当の賎民イ・ソンのように見える」という言葉だった。エルは「エルやキム・ミョンスに見えず、イ・ソンイというキャラクターに見えたという言葉が一番記憶に残っています。あるいは『調べて見たらアイドルだった』という内容のコメントが記憶に残っています。視聴者が、僕のキャラクターに入り込んでくださったような感じがして気分が良かったです。いつかはエルやキム・ミョンスはなく、キャラクターの名前で呼ばれる日が来たら嬉しいです」と語った。
彼は、「君主」で俳優として再評価を受けたという言葉に、「まだ不足なものが多いと感じています。俳優としてのキャリアも短く、優れた先輩たちを見ると、僕の演技がとても残念なばかりです。あれこれと考えはしましたが、表現が不足している部分もたくさんありました。モニタリングをすると「まだまだだ」という思いばかりでした。だから早く次の作品をしてもっとすてきな姿をお見せしたいです」と演技に対する情熱を見せた。
エルは、アイドル出身の俳優という先入観を壊したくないかという質問に「その先入観が壊れても、その次はまた別の悩みができるだろうと考えています。先入観というのはキャラクターをよく消化して共感を得れば、自然になくなるでしょう。結局は、結果でお見せすることができると思います」と答えた。
また、「アイドル出身の俳優に対する先入観はある面当然のことで、仕方がない部分だと思います。後になって『先入観だった』という言葉が出てきたら成功だと思います。どうしても否定的な視線は存在しますが、うまくいけば自然にそんなものは消えるだろうと信じているので、気後れしないで、僕がうまくお見せできればいいのではないかと思っています」と心構えを語った。
(「インタビュー③」に続く)