「インタビュー」「師任堂(サイムダン)、色の日記」イ・ヨンエ インタビュー

Q. 撮影の際に思い出に残っているエピソードがあれば話してください。

そもそも“師任堂が恋愛をした”といえば、人々はとても驚くと思います。師任堂の母として妻としての役割はよくご存じだと思いますが、ここに恋愛が加わるということに対して、新しくて新鮮だという感覚でした。

撮影しながらも、メロドラマ的なまなざしなどが、俳優として、そして視聴者の立場でモニタリングすると、面白かったんです。特別なエピソードではないですが、サイムダンのメロドラマがどのように展開されていくか、そのような部分をご覧になると面白いと思います。

私は息子が1人、娘が1人いますが、夫と一緒に時々撮影現場に遊びに来ました。すると、夫よりも息子がソン・スンホンさんに嫉妬していたんです。「頭から火が出る」というような表現まで使って(笑)。でも、そこまで嫉妬してくれるという事は、うちの息子もドラマは楽しんで見るだろう、と思いました。
そんな面白いエピソードがありましたね。

Q.イ・ヨンエさんが演じられたサイムダンと、ソン・スンホンさんが演じられたイ・ギョムの切ない愛は、セリフというよりも表情やお二人の作り上げた雰囲気で表現されていたことが多いように思います。そういったシーンを撮影するにあたり、気をつけたり、お互いに相談したりしたことはありますか?

本作で描く愛は、今までよく描かれてきた愛とは違い、とても切ない心に響く愛です。
だから言葉で表現するよりは、視線で表現するシーンが多かったです。その感情をより醸し出すために音楽をたくさん聴きました。
その中でも、タイトルを思い出せなくて恐縮なのですが、日本の映画の主題曲を聴きながら感情を盛り上げていたことが記憶に残っています。

Q.本当に年齢を感じさせない美しさですが、その秘訣は何かうかがいたいです。
高評価をしてくださってありがとうございます。近くで見るとちょっと違いますよ。(笑)
ですから、ユン監督やスタッフさんにありがたく思っています。どうしたって、私がオ・ユナさんほどにはなれませんよね。現場でたくさん工夫してくださいました。いろいろと助けていただいてうまく撮れたので感謝しています。

特別な秘訣といえば、制作発表会がある日には、緊急ダイエットをしたりしています(笑)。こんな風に、子供たちと平凡な生活をしていても、俳優の時はこうして変身もします。そのような面白さが私にとってはむしろいい影響を与えてくれているのではと思います。ありがとうございます。

Q.最後に「師任堂(サイムダン)、色の日記」をこれから見る日本のファンに、メッセージをお願い致します。
こんにちは。イ・ヨンエです。『宮廷女官 チャングムの誓い』以後、しばらくご挨拶できませんでしたね。このように関心を寄せてくださって本当に感謝しています。皆様のご期待に添えるよう頑張りましたし、母親になってからの私の様々な感性を盛り込んだよい作品にするため努力しました。
ぜひ、ご期待ください。(4ページに続く)

2017.06.28