「インタビュー」「師任堂(サイムダン)、色の日記」イ・ヨンエ インタビュー

 

Q.13年ぶりのドラマ復帰ですね。
「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ヨンエさんと「師任堂(サイムダン)、色の日記」でのイ・ヨンエさんは、ご結婚もされ、出産もされ、明らかに女性として大きな変化があったと思います。
それでもやはり「チャングム」の強いイメージを持っている方が多いと思うのですが、どんな部分で悩んで作品に臨んだのか、そして、実際にワーキングマザーとしてワーキングマザーである師任堂とソ・ジユンを演じるとき、どのような思いで撮影に臨まれたのか知りたいです。

(ドラマから遠ざかっていた13年)この間に、もう私は母になり、師任堂を演じることになりました。パク作家、ユン監督、俳優の方々も私に対していいお話ばかりしてくれましたが、実際、私の方がずっと感謝しなければならないです。

私は久しぶりにカメラの前に立ったので、むしろ私のほうが至らない部分があり、緊張する思いもあったのですが、ソン・スンホンさん、オ・ユナさん、ヤン・セジョンさん、それ以外すべての俳優の方々が、そばでうまくフォローして支えてくれて、無事に終えることができたと思います。
その点は、皆さんに感謝しております。

ワーキングマザーとは言いますが、過去の師任堂も、現在の女性と変わらないだろという思いでスタートしました。彼女は家事をして絵も描いて父親の役割もするしかなかった立場だったとしたら、もう少しおおらかな姿もあったのではないかな、と思います。そういった点で、チャングムという人物ともカラーが重なることもあると思います。
見る人が師任堂を通してチャングムを見ても面白いかな、とも思うんです。そういったことを、パク監督とも現場で話しました。

その代わり、私も働く母親ですので、未婚の時に私がチャングムを表現した部分と、母そして妻の立場で師任堂を表現した部分では、今のほうが幅が広がり深みも増して、そのためより演技が面白いと感じながら撮影に臨みました。
ですので、チャングムとは大きく違うし、皆さんが思っていた師任堂のイメージとも大きく違うので、結果的にはとても面白い!ということを言いたいです。(笑)

Q.サイムダンとソ・ジユンという違う時代に生きる2人の人物を表現しなければいけませんでしたが、時代が違うこともありますが、それぞれ違った2人の人物の個性を表現するために、どのような違いを念頭において演技されたのでしょうか?

1人2役が私にとって負担になるだろうとは思いましたが、俳優としては本当に面白い作業でした。1人2役なうえに、過去と現在を行き来するので、ご覧になる方も、韓服を着た私の姿を見ることもできますし、現代では、サイムダンとは少し違う、サバサバとして力強い女性の姿を見ることができるので、退屈せずに楽しんでいただけると思います。

そのために私も、台本や衣装、セリフやその他たくさんのことを自分なりに研究しました。
きっと満足していただけるだろうと、控えめに言わせていただきます。(3ページに続く)

2017.06.28