引き出しが多いキム・ヘスク
キム・ヘスクといえば、『冬のソナタ』のユジンの母親役があまりに有名だ。
このように、テレビドラマでは「良妻賢母」型の母親役を演じることが多いのだが、映画になると、一転してクセのある変わった女性の役が増える。
たとえば、『10人の泥棒たち』や『暗殺』。こうした映画で見せた怪しいマダムという役も、キム・ヘスクの巧みな演技力で実にサマになっていた。とても引き出しが多い女優なのである。
今回のキム・ヘスクはキム・ヨンチョルと一緒に夫婦役を演じているが、この夫婦は従来の韓国ホームドラマの中では、むしろ異色の組み合わせと言える。それは、「泥臭く演じても、どこかアカ抜けている」ということだ。
これは、2人の洗練されたセンスがうまくかみ合っているからに違いない。そういう意味では、夫婦役のベストカップルと言える。(ページ3に続く)