”セウォル号オーナーの不正”を捜査中の仁川地検特別捜査チームは、ユ・ビョンオン(73)前セモグループ会長の側近キム・ギョンスク国際映像理事を召喚調査する方針を固めたと2日、明らかにした。
キム・ギョンスクとは、女優チョン・ヤンジャの本名で、今回の捜査過程で同一人物であることが確認された。(以下、チョン・ヤンジャで記載)チョン・ヤンジャは、これまでキリスト教福音浸礼会(別名クウォンパ)の信徒として知られてきた。
チョン・ヤンジャは、ユ前会長一家の系列会社である国際映像と卵黄ショッピングの代表理事を兼任。ことし初め、アイウォンアイホールディングス理事も任され、キム・ヘギョン(52)韓国製薬代表理事と共に側近の一人とされる。
国際映像は1997年、セモが不渡りとなって以降、ユ前会長が全ての系列会社の株主名簿から外れても唯一、2009年まで28.8%の株式を保有していた会社だ。クウォンパの拠点である京畿(キョンギ)安城市(アンソンシ)金水原の代表もチョン氏であることがわかっている。
検察は、チョン・ヤンジャを出国禁止としたのに続き、召喚してユ前会長および系列会社の経営不正について取り調べる方針だ。
なお、検察関係者はチョン・ヤンジャの召喚詳細について「まだ、実際に呼んではいない」としており、近日中に召喚予定であることを示唆した。
一方、チョン・ヤンジャはこの日、報道チャンネルニュースYとのインタビューで「検察の召喚調査には、いつでも応じるつもり。私は何もしていないから、ご心配なく…」とし、「私は逃げるような人ではない。どこかに逃亡するつもりもないので、心配しないで」と語った。