超新星ソンモらがトリプル主演、韓国ミュージカル『宮』が大阪で開幕!

  ごく普通の一般家庭に育った平凡な女子高生が運命のプリンスと出会い、最高のしあわせを手に入れる……。   韓国でミリオンセラーを記録した人気漫画が原作の現代版シンデレラストーリー、韓国ミュージカル『宮(クン)』が7月5日、大阪のシアターBRAVA!で初日を迎えた。3年連続で実現した来日公演は、全編韓国語公演につき、舞台の左右に日本語字幕がつくが、当日は俳優のセリフにダイレクトに反応する観客がほとんど。 作品への期待感と人気を肌で感じたキャストらが、約2時間40分の熱気溢れるステージを繰り広げた。   ひょんなことから同じ高校に通う皇太子イ・シンと結婚することになった女子高生シン・チェギョン。 しかしシンとは価値観の違いから、顔を合わせれば喧嘩ばかり。渋々宮中に入るも、格式ばった宮廷生活に早くも根を上げそうになる。そんな頃、父親の死によって皇太子の座を奪われたシンの従兄弟イ・ユルが14年ぶりに英国から帰国する。   チェギョンを見るなり、彼女の天真爛漫さに惹かれていくユル。このことがシンとユルの対立を深め、やがて皇室を巻き込む大事件へと発展していく……。

ツンデレ気質たっぷりのカリスマあふれる皇太子イ・シンと、常に優しい笑顔を絶やさない外国育ちのジェントルマン、皇太子第2継承者のイ・ユル。タイプの違うイケメンが1人の女性を巡って火花を散らす、王道にして乙女の憧れを詰め込んだラブ・トライアングルな展開は大きな見どころだが、本作はそれだけに留まらない。公人としての責務に押しつぶされそうになる皇太子、母親を母と呼ぶことさえ許されない息子を不憫に思いながらも宿命を生き抜く皇后、夫に先立たれた無念を息子に王位を継がせることで晴らそうとするユルの母・惠政宮、そんな母からの期待と“本当の自分”との間で揺れ動くユル……。   もしも現代に皇室制度が存在していたらという設定のもと、幾多のドラマが重層的に描かれ、物語は一層深みを増していく。   立場をかえて物語を読み解けば、また違った感想を抱くはずだ。   3年連続でイ・シン役を射止めたソンモ(超新星)は、憂いを含んだ黒目勝ちな瞳と、余韻に満ちた甘い歌声が印象的で、チェギョンへの不器用な愛を深く繊細に演じた。 とりわけ皇太子としての孤独を歌うソロナンバー『I want freedom』の切ない響きが耳に残る。   もちろん、K-POPアイドルのお家芸ともいえる歌とダンスでも魅了してくれる。多彩な衣裳替えもファンにとっては見どころだろう。同じく3年連続でイ・ユル役をつとめたチャン・ユジュンは、優しげな顔立ちと佇まいが役にぴったり。シンとの対決の後、珍しく感情を爆発させるチェギョンとのナンバー『叶わぬ恋』は、情感たっぷりのウィスパーボイスと相まって、タイトルに見て取れる恋の顛末が哀しい。 また、制服の下にジャージを着込んだ“今どき女子高生”のヒロインを演じたクァク・ソンヨンは、透明感のある高音を駆使した伸びやかな歌声と、ハツラツとした演技で、本作のコメディ要素を担うような弾けっぷりが好印象。   伝統衣裳を身にまとったプリンセス姿との、良い意味でのギャップも見ものだ。その他、お茶目でかわいらしい皇太后など、韓国ミュージカル界屈伸の実力派が脇を固めた。 他にも、韓国の伝統美に彩られた極彩色の皇室セットや衣裳、最新のK-POPやダンスナンバーを織り交ぜた、目にも鮮やかな演出は圧倒的。   昨年の東京公演に続いて、今回の大阪公演でもLEDが導入されたことで、役の心情や場面は一層迫力あるシーンに塗り替えられた。また、チェギョンが主宰する学園祭のシーンでは、身体を張ったピアノの演奏シーンが新たに追加され、“笑撃”の内容はぜひ劇場で確かめてほしい。 尚、今回はソンモ(超新星)、フン(U-KISS)、チェ・ミンファン(FTISLAND)の三人がトリプル主演をつとめる。イ・ユル役も同じく3人の俳優がキャスティングされ、フンが皇太子役をつとめる公演に限り、ユル役をキソプ(U-KISS)がつとめる。スタッフによると優しい皇太子、フレッシュな皇太子とそれぞれに違いがあるようで……本場ではどんな顔を見せてくれるのか、三者三様の“プリンス”をファンならずとも見比べたくなるはずだ。   またこの日は、終演後に、主演の皇太子を演じたソンモによるハイタッチ会が催された。無事に初日を終えた安堵感からか、役柄とは打って変わり笑顔が多く見られたソンモ。 舞台の感動に加え、そんな彼の素に近い表情を間近でみられたことも、観客にとっては何よりの思い出になったに違いない。   いつまでも冷めることのない会場の熱気が、初日の成功を雄弁に物語っていた。 取材・文:石橋法子

韓国ミュージカル『宮』は7月21日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演中。

■韓国ミュージカル『宮(クン)』

公演日時2013年7月5日(金)~21日(日) 全24回(予定)

会場イオン化粧品シアターBRAVA!(大阪市中央区城見1-3-2)

会場HP: http://theaterbrava.com/ 料金S席13,000円/A席10,000円(税込)

※未就学児童の入場不可。韓国語上演、日本語字幕あり。

■チケット発売情報6月8日(土) 10:00~ チケットぴあ他にて発売 チケットぴあTEL:0570-02-9999

<http://t.pia.jp/> Pコード:429-311

お問合せチケットぴあインフォメーション TEL:0570-0 2-9111(オペレーター対応:10時

オフィシャルHP http://www.musicalgoong.com/

2013.07.09

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