「インタビュー」「普通の人」チャン・ヒョク“アクション俳優になりたいとは絶対に思いません”

 

写真=OPUS pictures

 

Q. ギュナムという役柄は、話し方もですが感情があまり出ない人物でしたね。演技をする時、どのように取り入れようとしましたか?

チャン・ヒョク:監督から初めて注文されたのが「ギュナムは映画でアンタゴニスト(敵対者) の役割をして欲しい」と言うことでした。ギュナムは劇中、自身を除いた主人公をディフェンス(ガード) する人物。だから感情のない壁のような、システムテマチックな感じを表現しようとしました。

Q. 最近放送終了した「ボイス」では正義の刑事役で、「普通の人」のギュナムとは正反対の人物でした。同じ時期に、全く異なる人物を演じる難しさはなかったのでしょうか。

チャン・ヒョク:「ボイス」はずっと動き回っていました。『コードゼロ』が出たら僕が出動しなきゃならなかった(笑) 一方、「普通の人」のギュナムは5歩以上動かない。静的な感じ。とても対照的なキャラクターでしたが、俳優としては演技的なスペクトルを広げる良い機会でした。

Q. 「普通の人」ではアクションシーンがなくて、少し物足りなかったのでは?

チャン・ヒョク:まず、アクション俳優になりたいとは絶対に思いません。アクションジャンルをずっとやって来た俳優として、アクションを誰よりも好きで、専門的に訓練もしてきましたが、僕ができる範囲がどこまでなのかを正確に把握しています。アクションは、僕に一つの利点にはなり得ますが、僕が“アクション俳優”という固定的な色を持つべきではないと思いますね。(3ページに続く)

2017.04.27