オリコンが、日本での韓国映画のヒットの原因を分析した。
オリコンは24日、「韓国映画が、大人が楽しめる映画に対する日本の要求を満たしている」と日本で底辺を広げている韓国映画の底力について注目した。
最近日本では、パク・チャヌク監督の「お嬢さん」、俳優の國村隼の出演で話題を集めたナ・ホンジン監督の「哭声」、キム・ソンス監督の「アシュラ」などが続いて公開されて日本の観客の好評を得ている。
オリコンは「最近数年間、韓国映画は日韓の情勢などの理由でTVをはじめマスコミへの露出が完全に減少し、PRも映画関連メディアや一部インターネットメディアに限定されていた。映画が好きな人の中には韓国映画のファンが多いが、一般の観客の関心を得るのはとうてい難しかった」とし、「そんな中で国村準が、韓国で良い評価を得てオカルトティックな犯罪サスペンスという珍しいジャンルが注目を引くなど、メディア全般でこれまで以上に身近になっている」と分析した。
日本では最近、「ジョジョの奇妙な冒険」など人気少年マンガを実写化した大作が列を作っている。また、純情マンガを原作にした学園物も毎週公開されて邦画の流れはいつのまにか若い観客のみを対象にしている。
オリコンは「『韓国ノワール』という世界観が日本の映画ファンを魅了していて、そんな長所が理由で一般の観客層も増加しているようだ」と分析した。オリコンの分析によると韓国映画の観客は40~60代の男性が中心だが、「哭声」の観客層は20代から60代まで幅広く分布していて、女性の観客も多数含まれている。また「アシュラ」はチョン・ウソン、チュ・ジフンなど韓流俳優の影響で若い観客や、韓流を愛する主婦も多数含まれているという。
映画配給社の関係者は「『女性の日』に週末以上の観客が韓国映画を観覧し、全体の観客の中でも30代以上の男女が多い。これまでの韓国映画の観客層とは違う様子を見せている」と観客層の拡張と女性層の増加を説明した。
オリコンは、韓国映画の人気が続くと見通した。鶴見辰吾がソン・ガンホと共演した「密偵」が公開を前にしている。日本でも熱い人気をあつめているコン・ユの「釜山行き」が、「新感染ファイナル・エクスプレス」という邦題で日本での公開を準備中だ。オリコンは「『哭声』、『お嬢さん』、『アシュラ』の3作品のヒットをきっかけに、今年は日本で韓国映画に順風が吹くかもしれない」と予想した。