骨腫瘍であることが伝えられた韓国俳優ユ・アインが、初めて口を開いた。
ユ・アインは16日、所属事務所United Artists Agencyを通じて、健康問題と兵役騒動に対する公式コメントを出した。
以下、ユ・アインの公式コメント全文。
俳優のユ・アインです。
最近、僕の作品活動への復帰及び健康問題に関するマスコミの報道と共に兵役騒動が再び拡散しています。所属事務所の公式コメントを発表したにもかかわらず、騒動が続いている状況を見ている僕は、個人の兵役義務履行に関する詳しい事項が社会的な要求に従って公的な領域において大衆に透明に共有しなければならない事項を明確に認識しました。僕は兵役義務履行の遅延に対する明白な事実関係と現在の騒動に対する僕の立場を明らかにし、多くの方の関心と憂慮の混ざった声に答えようと思います。これに先立ち、当事者ではない第三者による個人医療情報流出に対する深刻な憂慮と遺憾を表します。
僕は2013年、映画「カンチョリ オカンがくれた明日」のアクションシーン撮影中に右肩の筋肉が破裂するケガをして、2014年の映画「ベテラン」のアクションシーン撮影中にケガした部分が悪化し、激しい痛みが再発する状態になりました。軍入隊の時期が近付いている状況で僕はこれに対する様々な治療を慎重に並行しながら活動を続けてきました。しかしケガした所の痛みと過度な身体活動時の不便さが続き、2015年にMRI検査をすることになり、右肩の“SLAP(筋肉の破裂)”と診断されました。また検査過程において肩の関節辺りに“骨腫瘍”が見つかり、慎重な経過観察が必要だという所見をもらいました。
当時の状態では正常な兵役義務を果たすことが不可能だという専門医の所見により、2015年12月に診断書を大邱(テグ)地方兵務庁に提出し、身体検査を通じて判断保留等級に該当するという7級判定を受けました。これはケガをしたり、疾患が見つかったりした部分の経過観察が必要な兵役検査対象者に下される判定です。兵役判定4級に該当する“代替服務”の判定ではないし、5級の“兵役免除”判定でもありません。
兵役判定に影響を及ぼす可能性のあるケガや病気がある場合、兵務庁は指定病院の専門医による兵士用診断書と再身体検査を疾病対象者に要求し、その検証と身体検査、結果判定は兵務庁中央身体検査所の軍医官と検査官によって徹底しておこなわれます。
僕はケガと疾患の部位に対する治療と経過観察を続けましたが、症状は繰り返しました。検査結果、普通の良性腫瘍とは違い、骨腫瘍の非正常的な発育が見られ、このようなソユ状が続くと肩関節に致命的な損傷を引き起こす可能性があるという専門医の所見と、検査官の判断により、2015年12月、2016年5月にわたって行われた徴兵検査結果、7級と再判定されました。
その後も僕は2016年11月に青龍映画祭のハンドプリンティングイベント2日前に左鎖骨骨折というケガをしました。男性芸能人のケガや健康上の問題が兵役を避けるための手段として誤解されやすい現状を分かっていたので、これまでの疾患にさらなるケガによって不必要な騒動を避けようと僕はスケジュールをそのままこなし、健康上の全ての問題と詳しい状況をマスコミに公開しないことを選択しました。そして12月15日、再身体検査で再び兵役判定7級という結果が出ました。
僕の健康上の問題と兵役義務履行の延期事由を明白に明らかにすることが、今すべき最善のことだと思います。大韓民国の社会において俳優としての生命と直結する騒動とイメージの毀損を避けるために、ただ真実だけを盾にして沈黙を続けてきた僕の選択に対して深く反省しています。兵務庁の答弁によれば、現行の兵務法は満36歳以下の男性を軍服務可能対象者と定めています。現在僕は、ケガ及び疾患の経過観察とリハビリ治療を並行しながら日常生活を大きな問題無く続けています。骨折のケガは自然に治癒するでしょうし、正確に予測することはできませんが、骨腫瘍の非正常的な発育がさらに起きなければ兵役義務の履行が十分に可能になると見られます。僕はこれに対する確固たる意志を持っています。
個人の欲望と成就、そして社会的責務と要求が複雑に絡まった今回の騒動を通じて僕の仕事とそれが作る人生の重みと責任を改めて痛感しました。そしてこれに関する全ての騒動すら僕が耐えなければならない当然の現実だと受け入れようと思います。
一部の特権層や有名人によって継続的に発生している兵役忌避の例を見てきた大韓民国の国民らの幻滅を僕もよく知っています。より多くのものを持ち、より多くの権利とより良い待遇を要求しながらも国民として持っている義務に反することは、必ずなくさなければなりません。予想しなかった疾患と不注意によって継続的に起きた健康上の問題を皆さんに積極的に明らかにできなかった僕の不覚が多くの方を心配させ、軍問題に敏感な国民情緒を刺激する騒動の拡散を追記する触媒になったという点を残念に思い、愛情と関心を持って僕を見守ってくださった全ての方に心よりお詫び申し上げます。
皆と同じように僕の体は僕の魂を入れた器であり、外部の世界と衝突する壁であり、同時に僕の内面を表現する道具であります。僕のケガと健康上の問題は現在の騒動を招いた僕の不幸であり、決して兵役忌避のための道具ではありません。僕の不幸が他人に許しを請わなければならない問題だという現実が個人的にはとてもつらいですが、それすら大衆の関心と愛によって成長し、成就していく俳優としての責務だと受け入れようと思います。
騒動によって傷ついた多くの方の懸念を拭い、国民としての義務を履行しながら社会的な影響力を持つ職業人としての当然の使命を果たします。健康な社会の一員として存在するために頑張ります。
ありがとうございます。
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