世界一の野菜消費量
韓国料理の中心はむしろ野菜である。韓国料理というと肉のイメージが強いが、どの家庭を訪ねても食卓に豊富に並ぶのは野菜料理。特に、豆モヤシ、カボチャ、ニンジン、大根といった栄養価の高い野菜をたくさん用意する。
データが古いが、韓国の農村経済研究院が作成した「2000年食品需給統計」によると、世界中で最も野菜を多く食べているのは韓国だという。1人が1年間に食べる野菜の量は187・6キロ。2位の中国、3位のイタリアを引き離している。ちなみに、日本は112・4キロで、韓国の約60%にとどまった。逆にいうと、韓国人は日本人の約1・7倍も多くの野菜を食べている計算になる。
このように、韓国料理は豊富な野菜によって支えられている。しかも、料理方法が多彩で、肉を生野菜で包んで食べたり、スープの中に大量に野菜を入れたりする。さらに、長期保存できるように薬味やゴマ油で味付けしたものも多い。
また、ワカメやノリなどの海藻類も韓国料理でよく使われる。特に、ワカメスープは韓国の食卓に絶対に欠かせない定番だ。(ページ3に続く)