キム・ジノ(sg WANNABE+)初ソロコンサートに同級生もサプライズ出演!

 

2004年に韓国でデビューして数々のヒット曲を生み、2008年には日本デビューも果たしたsg WANNA BE+のメンバー、キム・ジノが、今年2月に発売したソロアルバム「今日-あなたの寂しさと共にいたい(原題)」をひっさげて開催するソロコンサート「KIM Jinho  First Solo Concert 2013」のリハーサルが4月20日、コンサート前日に公開された。

 

日本と韓国の若い演奏者たちが集まり、通訳を交えながらリハーサルを行なっている中、キム・ジノがカジュアルな黒い服で登場。

服の上からでも分かるガッチリとした上半身は、彼の声量の秘訣?!だろうか。スタッフがイスを用意したが、キム・ジノは立ったまま右から左へ移動しながら、真剣な眼差しで最終確認している。

リハーサルの本番がスタートすると前後左右に一礼して、「よろしくお願いします」と日本語で丁寧に挨拶。彼の群を抜いた歌唱力にスタッフからも思わず大きな拍手が起こった。手拍子を促したりマイクを向けたりするなど、観客へ向けたライブパフォーマンスも本番さながら。日本語でのコメントも練習しながら、本番への期待感を誘った。最後は「ありがとうございました」と日本語で挨拶をして、リハーサルは終了。
翌21日に東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて、コンサート当日を迎えた。

 

大歓声が響き渡る中、キム・ジノはギタリストと登場し、ステージ中央の木のイスに座るとギターの音が響き渡った。

 

イントロが流れると一斉に歓声が上がったが一瞬のうちに、キム・ジノの歌の世界に引き込まれていった。

ゆっくりとした曲調の「TODAY」「今日のように」では語りかけるように歌いあげ、続く「シャララ」ではファンは手拍子でリズムに乗ってキム・ジノと一体となった。

歌い終わった後、キム・ジノは再びアカペラでサビの部分を歌い、後に続くようにと客席に笑顔で合図を出しファンとの交流を楽しんだ。

 

会場のあちこちから飛び出すジノコールに少し照れながら「皆さん、お久しぶりです。会いたかったです」と日本語で挨拶。

 

「今回のコンサートは先ほどのように明るい曲はほとんどありません」と笑いを誘った後「今日はお互いに心を動かしあえるような時間になったらいいと思います」と最高のジノスマイルで語ると、会場からは大きな歓声と拍手が湧き上がった。

次のコーナーでは影響を受けた大先輩の曲としてイ・ムンセの「昔の愛」、キム・グァンソクの「忘れなければならない気持ちで」「僕の歌」「あまりに辛い愛は 愛ではなかったと」を続けて熱唱し、観客はその声量のある歌声に酔いしれた。そしてファンのみんなを思って作ったという「この瞬間を愛しています」では、韓国語が分からないファンのために歌詞の内容を説明してから歌うなど、キム・ジノのファンに対する熱い思いが感じられた。

ここでテンポのあるsg WANNABE+のヒット曲「ラララ」が始まり、場内が一気に明るくなり全員が総立ちに。キム・ジノもステージの端から端まで走り回ってステージを盛り上げ、これまでじっと抑えていた気持ちをお互いに爆発させるように一気にヒートアップ。未発表曲「気になる」と続いてボルテージは最高潮となった。

 

エピソードを添えながらバンドメンバーを一人一人紹介した後、ここで子どもの頃の友人を思い出しながら聞いてほしいと「学校へ行く道」「友へ」を熱唱。

 

キム・ジノ自身のプライベートの友人にレコーディングへの参加をお願いしたという「いつか」の曲を紹介すると、「友人は皆プロの歌手ではないので歌がうまいわけではないですが、レコーディングの時になぜかとても温かい雰囲気に包まれてすごく良かったんです。どうしても会場にいる皆さんにこの雰囲気を味わってほしいのでみんなに来てもらいました」と発表。

客席中央にライトが当たると、それまでキム・ジノのコンサートを見ていた友人たちが客席からステージに上がった。高校の同級生や5歳の時からの親友まで男女10名が一言ずつ挨拶。中には流暢な日本語で挨拶をする人もいて、客席は大きな拍手と歓声で彼らを温かく迎え、エールを送った。嬉しそうにキム・ジノがリードを取りながら「いつか」を歌うと、キム・ジノが話したように会場はあっという間にとても温かい空気に包まれた。

 

一段と大きくなる拍手に送られ、10名の友人たちがステージを下りると、今の思いを伝えるかのよう小田和正の「言葉にできない」を日本語で熱唱した。韓国が世界で自殺率1位というニュースを目にして胸を痛め、また様々な思いをめぐらせて生まれたという「かすみ草」に続き、「知っているか」を情感込めて歌いあげた。

 

「家族写真」では途中からステージの前にギタリストと2人で座り込むと、バックには小さくて無数のライトが散りばめられ、まるで星空の下で弾き語っているような幻想的な世界へ誘い、ステージを後にした。大きな拍手はすぐにアンコールを促す手拍子へと変わり「ジノさーん」という呼び声がしばらく場内に響くと再び登場。sg WANNABE+の名曲「いばら」「僕の人」と計19曲を熱唱し感動のうちに幕を閉じた。

 

「心を動かし合いたい」という最初の挨拶のとおり、終わった後には温かいものがこみ上げてきた。
ファンたちからキム・ジノへの歓声は、いつまでも鳴り止まなかった。
キム・ジノの家族や友人、そしてファンへの熱い思いが感じられたコンサートとなった。
sg WANNABE+とはまた違う魅力を発揮するキム・ジノ、今後のソロ活動も楽しみだ。

取材:Korepo report :kimura  photo:(C)KNTV

 

キム・ジノオフィシ

2013.04.24