よく理解できる展開
イ・サンユンは『エンジェルアイズ』『2度目の二十歳』などでとても良い印象を残した俳優ですが、この『空港に行く道』でもまた新たに多くのファンを獲得することは間違いないでしょう。なにしろ、ドウの振る舞いには女性を不安にさせる要素が何もないのです。
全てを温かく包み込んでくれるドウの包容力には、胸キュン!というより、ほっと癒される感覚に陥ります。
スアはドウに、自分たちの関係を「『触れること、望むこと、別れること』のない三無関係にしたい」と提案します。「私たちは決して満たされてはいけないんだ」と。
既婚女性にしかわかり得ない微妙な心理をスアのセリフが的確に表現していますね。
「三無関係でスアさんの気が楽になるのなら、そうしましょう」
不安がるスアの思いをドウはすっぽり受け入れます。
この三無関係がどのような展開になっていくかは見てのお楽しみですが、とにかくイ・サンユン演じるドウが紳士的で本当に魅力的なのです。
いつも傍にいられるわけではないスアとドウですが「時折、電話で他愛もない会話をするだけで3、40分の散歩をしている気分になるの」とスアは言います。きっと、日常から離れられる癒しの時間だということなのでしょう。
女性の心理として、とてもよく理解できるような気がします。(4ページに続く)