「家族は生きる理由」チ・ジニ合同インタビュー

時代劇「宮廷女官チャングムの誓い」「トンイ」から現代劇「結婚できない男」「お願いキャプテン」等までその確かな演技力と存在感で日本でも人気の高い俳優チ・ジニが4月11日(木)東京・中野サンプラザにて「チ・ジニ ワンダフルデー」を開催し、ファンと特別な時間を共有した。

イベント直前にグレーのスーツをダンディに着こなしたチ・ジニが合同インタビューに応じてくれた。

レゴやマジンガーZのフィギュアが趣味で原作者永井豪のサインも持っているというチ・ジニ。

 

Qおもちゃやフィギュアなどで有名な中野での公演ですが、どこかに行かれましたか?

「とても行きたいのですが、明日もスケジュールが詰まっていて、時間がなく行けなくて残念です。」

 

Q家族は“生きる理由”だとおっしゃっていたチ・ジニさんのご家族に対する想いと ご家族に対し、守っているルールはありますか?

「父親として家族に対する想いは皆同じだと思います。俳優として結婚することがなければこんなにたくさん仕事をすることはなかったかもしれないですね。作品が終わった後は充電する時間が必要です。ですから作品が終わると必ず家族と過ごす時間を持つことを守っています。『俳優』という仕事の為、たまにマスコミに対し、被害に遭うことあるので、そういった点は家族に対して申し訳ないと思っています。なるべくそういった被害が少ないように気をつけています。」

 

Q時代劇作品が終わるたびに「もう時代劇はやりたくない」とインタビューでおっしゃってましたが、また時代劇のオファーがあれば出演されますか?

「はい。その通りです(笑)。イ・ビョンフン監督は台本が遅れ、長く撮影することで有名でした(笑)。やはりそういう撮影になっていきましたので、すごく苦労しましたし、大変だったのでもう時代劇はやりたくないと思っていました(笑)。『トンイ』の時もそうでしたが今までの王様のイメージと異なる役でしたのでオファーを受けました。そして今回の『大風水』のイ・ソンゲ役がとても魅力的だったので、時代劇であっても、この機会を逃したら、もう出会うことができないだろうと思い、オファーを受けました。苦労することもそうですがあまり、時代劇ばかりだとイメージが固まってしまうので、当分時代劇はやらないと思います。でももし、日本で時代劇のオファーがあれば挑戦したいですね。」

 

Q「大風水」では乱世の英雄イ・ソンゲで強靭な肉体美溢れる魅力的なキャラクターを好演されましたがアクション等も含め、役作りで苦労した点と逆に楽しんだ点を教えて下さい。

「基本的に(イ・ソンゲを)演じることがとても楽しかったです。『イ・ソンゲ』という人物は将軍から王様になるまで、時代によって変化するキャラクターでもあったので、そういった部分も楽しむことができました。アクションでは弓道をやる時に親指をかけて、ひねってから打つことで、方向を変えたり、カーブをかけたりという伝統的な弓道を知ることができて楽しかったです。あとはアクションを初めて経験する他の新人俳優や後輩俳優が“もっと、上手くやりたい!”という“欲張るこころ”が出て怪我をしてしまったことが残念でした。しかし、後輩俳優が怪我することで、撮影が1ケ月間ストップしたことがあったんですが、そのおかげで休むことができました(笑)。夏の一番暑い時でしたので、その時は感謝しましたね(笑)。」

 

Q時代劇以外では最近気になっているジャンルや作品はありますか?

「時代劇以外ならばメロドラマにも挑戦してみたい気持ちは前からありました。」

インタビュー中はジェスチャーを交えながら真摯に答えてくれたチ・ジニ、またインタビューが終わると「ありがとうございました。」と自ら声をかけ、トップスターとして奢ることのない彼の人柄の良さが伺えた。

短い時間ではあったが和やかで温かいインタビューとなった。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC) photo kojima

2013.04.19