ヒョンビンが「逆鱗」で映画復帰「期待と緊張交錯」

ヒョンビンが「逆鱗」で映画復帰「期待と緊張交錯」

人気俳優ヒョンビンの軍除隊後の映画復帰作となった「逆鱗」(原題)の製作報告会が2日、ソウル市内で行われた。主演のヒョンビンは撮影時の心境を「期待と緊張が入り混じった」と振り返った。

ヒョンビンにとって「愛してる、愛してない」(2011年)以来3年ぶりの映画出演で、時代劇は初挑戦。同作はヒョンビン演じる若き朝鮮王朝22代王・正祖と貞純王后(ハン・ジミン)率いる老論派の対決を描く。
「シナリオに引かれて出演を決めた」というヒョンビンは、武人の気質を備えた正祖を演じるため、撮影に入る前にトレーニングや食事管理で体づくりに取り組んだ。
「シナリオに『細密な背中の筋肉』というせりふがあり、聞き慣れない言葉のため悩んだ。3か月前からトレーニングを始め、撮影時も毎日運動して食事を調整した」と話した。
大ヒットドラマ「シークレット・ガーデン」(2010〜11年)に主演し人気を集めたヒョンビンは、ドラマ終了後の11年3月に兵役の義務を果たすため、海兵隊に入隊。12年12月に除隊した。
「軍隊では演技がとてもしたかった。3年ぶりに撮影に入り、期待と緊張が入り混じった。あれほど望んでいた演技が再びできることがうれしい一方で、うまくやらなければならないというプレッシャーも同時にあった」と振り返った。
同作について「24時間の間に展開する緊迫した状況下で、自身と周囲を守らなければならない人物の姿に重点的にスポットを当てた点が他の作品と異なる」と説明した。
正祖と対決する貞純王后を演じた女優のハン・ジミンは、「悪役に挑戦してみたかったので出演を決めた」とした上で、「正祖と敵対的な関係のため、相手俳優(ヒョンビン)と多く話すことが作品の役に立つと思わなかった」と撮影時の心境を語った。
ドラマ「チェオクの剣」「ベートーベン・ウイルス〜愛と情熱のシンフォニー〜」などの演出を手がけ、本作が映画初監督作となるイ・ジェギュ氏は、「正祖は男性性と女性性が共存していた王。緻密で繊細でありながら爆発的な男らしさを備えている」と分析した。
今月30日公開予定。

2014.04.02