未だ序列主義が残っている
朝鮮王朝時代の女性は、夫から一方的に離婚を強要されても従うしかなく、しかも再婚の自由もほとんどなかった。さらに、親の財産の相続権もなかった。
なぜ、女性はそんな境遇を強いられたのか。
儒教は厳格な序列を強いる傾向が強く、女性は男性の下と位置づけられたからだ。それゆえに、女性は科挙(官吏登用試験)を受けることもできず、常に支配される側に甘んじなければならなかった。
今はそんな時代ではない。制度上では、男尊女卑は過去の遺物だ。
しかし、序列主義は残っている。現代韓国でもやはり人々は自分の序列を確認しながら、身分相応に対人関係を保っているのだ。(ページ3に続く)