前向きに考えられるドラマ
ドラマを動かす重要なものがスーツだ。
男は、丁寧に作られたスーツを着こなすことで品格が備わっていく、というテーマが一貫しており、ドラマを見ていると「服装は心を映す鏡」ということに今さらながら気づかされる。
しかも、月桂樹洋服店に関わる人たちの生きざまがそれぞれに魅力的。誰もが自分を強く主張し、その結果として起こる出来事に苦悶している。それでも、決して悲観的にならず、前向きに日々を送っている。
人間の深みのある感情をスリリングに描いているという点でも、『月桂樹洋服店の紳士たち』は韓国ドラマの底力を示した作品だと言えるだろう。
文=「ロコレ」編集部
コラム提供:ロコレ
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