混迷を深める韓国の政局。朴槿恵(パク・クネ)スキャンダルは先がまったく見通せないほど、複雑な展開になってきた。そんな中で急に思い出したのが、なぜかドラマ『太陽を抱く月』であった。
架空でも真実味があった
ご存じのとおり、『太陽を抱く月』は韓国で爆発的な大ヒットを飛ばした時代劇である。2012年にMBCで放送されて、最高視聴率は42.2%を記録した。主演したのは、『ドリームハイ』で人気を獲得したキム・スヒョンと、「初恋を象徴する女優」と評されたハン・ガイン。さらに、ハン・ガインの少女時代をキム・ユジョンが演じて大評判になった。
このドラマの時代設定は朝鮮王朝だが、登場人物はすべて架空だった。しかし、朝鮮王朝時代の歴史的エピソードを巧みに取り入れていて、架空の話ながら、いかにも史実にありそうなストーリーだった。(ページ2に続く)