「コラム」退任した韓国大統領の末路は哀れ?

 

国民が許すかどうか

朴槿恵(パク・クネ)大統領は親族が少ない。
父母は暗殺されているし、他の親族とは不和が伝えられている。逆に言うと、金銭的にクリーンな存在と見られていて、それもまた朴槿恵大統領を支える人気の1つだった。つまり、「清官にして三代」をする必要がなかったのである。
しかし、怪しげな民間人の操り人形になっていたという今回のスキャンダルは、歴代大統領の中でも特に国民を激怒させてしまった。ソウル中心部を埋めつくしたデモ隊が口々に「朴槿恵は下野せよ」「退陣せよ」と叫び続けているのも、朴槿恵大統領の身から出たサビが原因だ。
今後の展開によっては、下野せざるをえない局面に追い込まれるかもしれない。父親の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領が任期中の1979年に暗殺されているだけに、娘の朴槿恵大統領は任期途中での辞任を避けたいだろうが、それを国民が許すかどうか。
朴槿恵大統領の場合、歴代大統領よりもっと哀れな末路が退任後に待っているかもしれない。

 

文=「ロコレ」編集部

コラム提供:ロコレ
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2016.11.16