兵役の代替制度として機能している義務警察。芸能界のスターの場合も、義務警察に入って兵役を全うしている人が多い。そんな義務警察の隊員が、最近は出番が増えている。朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を要求するデモがあるたびに、その警備に出動しているからだ。
黄色い職務服を着た隊員
ソウル中心部で開かれている朴槿恵大統領の退陣要求デモ。数万の民衆が「朴槿恵は退陣しろ!」とプラカードを掲げて叫んでいるが、その周囲には黄色い職務服を着た義務警察の隊員がズラリと並んでいる。彼らには、デモ隊を管理するという重要な役割があるからだ。
そもそも、義務警察の前身である戦闘警察が1971年に創設されたのも、デモの鎮圧が主な目的だった(他には、北朝鮮のスパイを摘発するという任務もあった)。
当時の戦闘警察の隊員は兵役対象者から選抜されていた。(ページ2に続く)