俳優ソ・イングク主演ドラマ「ショッピング王ルイ」のドラマのような逆転劇

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伏兵ではなくエースだった。「ショッピング王ルイ」が、ビリからスターとして逆走行で上昇ラインを描いて、結局は同時間帯で1位になった。善良な奇蹟が作ったドラマのドキドキするような逆転だった。
MBCの水木ドラマ「ショッピング王ルイ」のスタートは完全に不利な状況で行われた。前作である「W」の人気に対する負担と錚々たる俳優が出演した競争作のせいだった。コン・ヒョジンとチョ・ジョンソク主演のSBSドラマ「嫉妬の化身」と、キム・ハヌルのKBSドラマ「空港に行く道」の間で、「ショッピング王ルイ」は相対的に弱いという評価を受けてスタートした。

そして第1話は、5.6%(ニールスンコリア全国基準)という残念な視聴率でのスタートだった。記憶を失った財閥3世が、純粋な山里の娘に出会って、人と人との感情を学びながら成長していくというストーリーだ。実際、単純な童話のようなこの純粋なストーリーが、刺激的な話に慣れた視聴者の嗜好をどのように捕らえるかという心配もあった。
心配を喜びに変えるのには、そんなに長くかからなかった。視聴率はずっと上昇ラインを描き、7話(10月13日)で念願のふた桁の視聴率を達成した。同時間帯で2位の「空港に行く道」を抑えて1位の「嫉妬の化身」まで射程距離においた状況で、俳優たちは、「俳優、スタッフ、視聴者と、皆が同じ思いでドラマを見ているという相乗効果を発揮したようです」と、数字よりは楽しみながら熱心にするという姿勢を見せた。


お互いのために、自分よりは「私たち」を引き立たせるという思いで撮影に臨んだという。童話のような作品のストーリーとキャラクターにぴったりの俳優とスタッフ、そして視聴者の心が輝いた。そして遂に、27日に同時間帯での視聴率1位になった時は、これをみて「善良な奇蹟」と呼んだ。
善良なストーリーも王座に上がることができるということを確認させてくれた「ショッピング王ルイ」だった。

大きな注目を集めることができなかったスタートの悲しみを、「エース」という名前で吹き飛ばした「ショッピング王ルイ」の健闘は、これから始まる沢山のドラマの見本となるだろう。

2016.10.29