障がい者スポーツを応援する「スポーツ×文化」の祭典として、毎年開催されているイベント「スポーツ・オブ・ハート・ミュージックフェス2016」が、10月14日(金)から16日(日)までの3日間、東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催。
今年で4回目の開催となる同イベントは、障がい者も健常者も一緒に楽しめるスポーツと文化のイベントを通して、障がい者アスリート・アーティストのすごさや魅力を発信し、彼らの社会的な知名度の向上を目指しており、最終日となる16日は、このような趣旨に賛同したK-POPアーティストが大集結! K-POP公演が昼夜2公演行われ、大盛況のうちに幕を閉じた。
この日の出演アーティストは、超新星(ユナク、ソンジェ)、VIXX、B1A4、EPIK HIGH、Aprilという豪華ラインナップで、約3時間にわたり、会場に詰めかけた多くのK-POPファンを熱狂させた。
夜公演のトリを飾ったのは、毎回、楽曲をリリースするたびに、画期的なコンセプトを打ち立て、その世界観を表現することから“コンセプトドル(コンセプト・アイドル)”とも呼ばれ、他のアイドルとは一線を画すVIXX。会場がブルーのペンライトに染まる中、全身黒ずくめのシックな装いでメンバーたちが登場すると、大歓声が。
オープニングの「Chained Up」は、ファンのぴったりそろった掛け声もメンバーたちを後押し。時には激しく、時にはセクシーに、そしてシンクロ率の高いフォーメーションダンスで魅せたVIXXは、「Depend on me」ではラインの動きが美しい、ぴったり息の合ったドミノダンスを披露し、オープニングから一瞬たりとも目が離せない華麗なるステージングを見せつけた。
曲が終わると、MCマイクを通して、「ハァハァ」という息遣いまで聞こえてくるほど、オープニングから全力のパフォーマンスを披露したVIXX。思わずリーダーのエンが、メンバーたちの喉を心配し、「ホンビンさん大丈夫ですか?」と声をかけると、「元気です!」とホンビン。
エンは客席にも、「皆さん、声大丈夫ですか? 喉も大丈夫でしょ? きょう期待しています、皆さんの声」とニコッとし、「本当にたくさん来てくれてありがとうございます!」と客席を見渡しながら、感謝の気持ちを伝えた。
そして、自己紹介へ。「皆さん、楽しんでいますか? 僕はVIXXのラッパー、ラビです」「皆さん、こんばんは。僕はホンビンです」「皆さん、こんばんは。僕はVIXXのリーダー、エンです」「VIXXのメインボーカル、レオです」「赤ちゃんたち(ファン)~、僕はVIXXのキュートなメインボーカル、ケンです」「皆さん、こんばんは。僕はヒョギです。お久しぶりです」と1人ずつあいさつするたびに、歓声が湧き上がった。
エンが「僕たちVIXXが『スポーツ・オブ・ハート・ミュージックフェス』に初めて参加することになりました。今回のイベントはどんな意味があるのか知っていますか?」とメンバーに問い掛けると、ケンが「障がい者も健常者も楽しめるスポーツと文化の祭典です」。メンバーたちから「お~、頭がいいですね~」と褒められ、「ハイ、分かります」と否定することなく、自ら認めるムードメーカーのケン。
さらに、メンバーたちから「何で頭がいいんですか?」とつっこまれ、「なぜなら、僕はキュートなメインボーカル、ケンですから」と答えるも、メンバーたちはスルー(笑)。話を戻して、「僕たちVIXXがこんな意味のあるイベントに参加できてうれしいです!」「では、きょう僕たちVIXXと一緒にいい思い出を作るように、本格的に始めようと思います!」と再びライブステージへ。
エキサイティングでファンキーなサウンドの「Dynamaite」で、会場の雰囲気を盛り上げた後、ステージをはけた6人。スクリーンで、壮大なスケールの「Fantasy」のミュージックビデオやメイキングが流れた後、カジュアルに衣装チェンジしたメンバーが再登場。「Fantasy」で現代舞踊のような美しいダンス、洗練された動きで独特な空気感を放ち、会場を非日常的な世界へと誘った。
続けて、メンバーたちの長身を生かしたダンスが目を引く「Love Me Do」を披露した後、エンが「いま歌った曲は僕たちのアルバム『Hades』の『Fantasy』と『Love Me Do』 です。皆さん、どうでしたか?」と客席に聞くと、大きな歓声で応えるファンたち。その反応をうれしそうに見ながら、「ありがとうございます!」と笑顔を見せた。
ライブも最後の曲へ。全員が名残惜しさをにじませる中、「僕も寂しいですけど、来年も機会があったら、『スポーツ・オブ・ハート・ミュージックフェス』でもっとカッコいい舞台をお見せしたいです。皆さん、期待してください。そのときは日本語も本当に上手になります。いまも大丈夫ですけど、そうでしょ?(笑)」と茶目っ気たっぷりに語るエン。「努力しますから皆さん、期待してください」と胸を張った。
そして、1人ずつ最後のあいさつ。「そろそろ韓国で、僕たちのアルバム『Kratos』が発売します。皆さん、期待してください。きょうは本当にうれしいです。ありがとうございました!(ラビ)」
「久しぶりに日本に来て、皆さんと会えて、本当にうれしかったです。これからも良い音楽ともっと良い舞台で日本に来ますので、期待してください(ホンビン)」
「皆さんのおかげで、VIXXが舞台に立てるのを忘れないようにします。いつもありがとうございます(レオ)」
「きょう僕たちを応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。そして、愛してるよ~(ケン)」
「こんな意味のあるイベントに参加できて光栄でした。次回また良い機会があったら参加したいです(ヒョギ)」
リーダーのエンが「きょうは天気も良いし、気分も良いし、良いですよね、全部。皆さんも同じでしょ? いつも話しますけど、皆さんのおかげで、きょうも本当に幸せでした。ありがとうございます! これからもVIXXは一生懸命頑張りますから、皆さん、応援してください。いつもそばにいてください!」と言うと、指を出して「約束します」とファンと誓った。
ラストステージでは、日本3rdシングルとなるバラード「花風」を抜群の歌唱力で歌い上げた後、ラビの自作曲「Heaven」で締めくくったVIXX。サブステージでは、レオが自分の携帯電話を取り出し、自分も入れながら、客席をバックに映像を撮ったりするなど、最後までファンと一緒にステージを楽しむ姿も。全7曲を通して、会場を熱気で充満させ、トリの大役を見事に務めた。
K-POP公演後、ステージには同イベントの実行委員長やアスリート、そしてステージを終えたEPIK HIGH、B1A4、VIXXも登場。実行委員長が「この音楽を通したスポーツのビッグな祭典、来年以降も2020年東京パラリンピックに向けて、もっと盛り上げていきたいと思います! そして、アーティストの皆さんもこれをきっかけに、毎年このステージに帰ってきていただきたいなと思います。また来年も会いましょう!」と閉幕のあいさつを終えると、登壇者は客席に大きく手を振りながら退場し、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
「スポーツ・オブ・ハート・ミュージックフェス2016」:http://musicfes.jp/
VIXX JAPAN OFFICIAL SITE:http://vixx.cjve.jp/top.php