さすがに最近ではありませんが、昔は焼酎に胃腸薬のソルマック(青い液体の薬)を混ぜて飲みました。その青い色を見たらカクテルと間違えそうですし、野いちごのお酒を焼酎で割ると鮮やかなピンク色のカクテルのでき上がりです。ただし飲みやすいので飲みすぎにご注意ください。このように韓国人は割って飲むのが好きですが、日本のような水割りは歓迎されません。
何年か前、ウイスキーの最高峰であり一本三万円前後(それも免税価格で)する「バランタイン三十年」がたくさん売れている韓国に、感謝の念を持って訪れたバランタイン社の会長が、手塩にかけて作った高級ウイスキーの「バランタイン三十年」をビールに入れて飲む爆弾酒の飲み方を見て、怒って帰ったという記事を読みました。三十年もの長い年月を掛け熟成させたウイスキーを、ビールごときと割って飲まれたくない気持ちはよくわかります。
韓国ではお酒は楽しく飲み人間関係を滑らかにする方に重きを置きますので、お酒の飲めないビジネスマンは苦戦します。韓国だけでなく中国でも同じではないでしょうか。
文=権鎔大(ゴンヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大発行/駿河台出版社)
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