防弾少年団はどうやってファンを集めたのか

cid_ii_157a34824fc03412デビュー4年目。2ndフルアルバムだ。人気アイドルグループ防弾少年団は目標に向かって着実に走ってきたチームだ。だから一緒に走ってくれるファンたちができ、一緒に息をしながらその関係が一層深くなった。ファンクラブA.R.M.Yの凝集力と規模がどんなファンクラブより強力な理由である。

防弾少年団はデビュー前から絶えず同じ年頃が見つめる現実に対し、話をするように共感を積んできた。彼らが語りたかった話を音楽で代弁し、応援と呼応を得てきたチームだ。ジャンル的にもヒップホップを彼らなりのスタイルで解きほぐし、トレンディーで洗練された彼らだけの色を持つようになったというところが注目するに値する。

とりわけ魅力的な点は音楽にメッセージを載せたということ。デビュー前の学生だった時は教育の場でなければならない学校が冷酷な社会の縮小版になってしまった現実を批判し、現実の前に屈しないこと、卑怯にならないことを願う心を歌にした(ミックステープ「学校の涙」)。

次第に成長して自分たちが処した状況を歌う。昨年4月に発売した「花様年華 pt1」では少年から青年になる時期の青春を歌って同じ年頃に共感を受けた。学校から出て本当の現実の中で成長する青年たちの話を綴った。その後「DOPE」という努力を正当化して自信をもつ曲。自分たちが意志がないとか努力をしたというように売り渡す社会と既成世代を「Enemy」と批判したりもした。

その年11月発売した「花様年華 pt2」では「RUN」で愛に向かって走る青春の切実さを歌った。今年の5月には「花様年華 Young Forever」のタイトル曲「FIRE」で「あなたのアイデンティティを探しなさい」というメッセージを伝えた。

彼らが成長する過程を見守ってファンたちはもっと強く凝集した。防弾少年団は10代の少年のような姿でいつのまにか「青春」を歌うことができる青年に成長し、その過程を共に見守って応援してきたファンは、強い連帯感を持つようになったのだ。おかげで防弾少年団はデビュー3年目でアルバム予約注文だけ15万枚を記録し、現地の要請でアジアをはじめとするヨーロッパ、北米、南米、アフリカに至るまで11ヶ月のワールドツアーを行いグローバルな人気を享受することができるようになった。

今回のフルアルバムには15曲が収録された。今月10日に発売される2ndフルアルバム「WINGS」には「Intro:Boy Meets Evil」をはじめとする合計15曲が収録された。

デビュー後3年で初のメンバー全員のソロ曲も印象的だ。「BEGIN」、「LIE」、「FIRST LOVE」、「MAMA」等のソロ曲の題名は先行公開されたショートフィルム7編の題名と同じだ。

防弾少年団が今回のアルバムに収録した歌で、どんな話を解きほぐすのか期待が増幅される。

2016.10.08