Q.スロンさん演じるガンチョルとのロマンスともいえるシーンがいくつかありました。演じてみていかがでしたか?
チェ・ウシク:初めてスロンさんに会った時、すごく背が高くて、目も大きくて。僕は鏡の中でいつも小さい目を見ていたので、目の大きな人と近くで向き合うのは慣れなかったですし、男性同士のロマンスも初めてだったので、最初はやっぱりやりづらかったです。でも、スロンさんとは性格が似ていたから、最後までやれたんだと思います。どうすれば2人の顔がよく映るだろうかと一緒に悩んだりもしました。スロンさんに壁に追いやられるシーンがあるんですが、笑いをこらえるのが大変でした。スロンさんとのシーンでNGを出す時は、ほとんど笑ってしまうせいでした。
ユイ:キスしようとするシーンを撮る時、2人ともすごく真剣なんです。私はそれを見ているんですが、2人して顔の角度を気にしたりして、見ているほうが恥ずかしかったです。本当に2人とも真剣なんですよ。2人で楽しんでいるようにも見えました。
Q.次はユイさん。先ほど、少しお話にもありましたが、クムドンの母親役を演じてみていかがでしたか。
ユイ:出産シーンのあとで初めて子供を抱いた時、10分も抱っこできなかったんです。すごく重くて。自分の子供じゃないので落としたらどうしよう、ケガさせたらどうしようと余計に考えてしまって。演技に集中しなければならないのに、子供が泣いたらどうしようと気になって集中できないんです。10分も抱っこできなかったのに、腕は震えていました。お母さんたちは、どんなふうに抱っこしているのかと混乱すらしてしまったんです。10分だけ抱っこするのが、こんなに難しいのかと。でも撮影が進むにつれて、子供を寝かしつけることができるようになりました。私が大好きなシーンのうち、寝ている子供の横でホグへの思いを子供に告白するシーンがあります。さっきは冗談のように話しましたが、ああいうシーンを撮ると、本当に本当に子供がいたらいいなと…(笑)。そんなふうに思いましたし、子供の大切さも感じました。自分の子供ではありませんが、実際に妊婦さんのおなかの中にいる赤ちゃんの心臓の音も聞いたんです。生まれたばかりの赤ちゃんが私に笑いかけてくれたり、神秘的な感じでした。実は、これから子供がテーマのドラマを撮る予定なんです。「ホグの愛」を通して、すごくたくさんのことを学びました。子供のことがもっと好きになりましたし、私にとって大切な作品になったと思います。
Q.クムドンはすごくかわいかったですよね。
ユイ:ファンの皆さんが赤ちゃん用品をたくさんプレゼントしてくれました。日本のファンの皆さんもくれたので、すごく不思議でした。
チェ・ウシク:ユイさんに子供はいないのに、赤ちゃんの物をくれたの?
ユイ:クムドンへのプレゼントよ。なので、やっと日本で放送されると聞いて嬉しいです。
Q.ウシクさんとはいかがでしたか?
ユイ:さっきもお話ししましたが、ホグにはとても感謝しています。本当に一生懸命なのを感じましたし、いつも「リラックスして」と言ってくれました。ホグの優しさが感じられて、ドヒはこんな気持ちになるんだなと思いましたし、頭ではなくて心で演じられたのは久々だったような気がします。ホグとは、機会があればまた一緒に演技がしたいです。
Q.イ・スギョンさんが演じたホギョンは恋愛のプロという設定で、ホグに恋愛のアドバイスをしていました。そのなかで印象に残っているセリフはありますか?
チェ・ウシク:セリフを最初から最後までは覚えていないんですが、信号を例にして話すシーンがあったんです。(ホグは)好きな女性がいたら走れと言うんですが、そのシーンを最初と最後に撮影しました。ホグとドヒがキスもします。そのシーンがいちばん印象的なんですが、恋愛のアドバイスとして役に立ったかどうかは…(笑)。そのシーンがすごく記憶に残っています。
Q.ユイさんはいかがですか。
ユイ:ホギョンが言っていたセリフはすごく長いんですが、心に響きました。ホグの言うように、現実には起こりそうにないことだけど、筋は通っていると思います。ぜひ注目して見てください。
Q.このドラマは単純なコメディーではなく、家族やシングルマザー、同性愛などのテーマも描かれていますが、視聴者の心が温まる作品でした。「ホグの愛」に出演してから、自身の恋愛観に影響を与えたことがあれば教えてください。
ユイ:影響を受けたことはありませんでしたが、“初恋は実ることもある”ということが分かりました。初恋だって実るんだと思いました。お互いに好きなら走り出すべきだと思います。それに、たとえフラれたとしても、アタックしてみていいと思いました。ホギョンの言葉のように。
チェ・ウシク:僕はドラマを通して、恋愛観よりも家族の温かさに気づかされました。僕らは初恋でしたが、他のドラマで描かれるような恋愛じゃなかったんです。父親として、母親としてクムドンのことを考え、お互いに愛し合ってという感じでした。それで家族の大切さや温かさを学んだんですが、恋愛観か…。好きな人を温めてあげて愛してあげれば、成功できるかも…(笑)。失敗するかもしれませんが、成功するかもしれない。恋愛は大変そうだ。
Q.最近はデジタル化が進んでスピード重視になっていますが、今回のドラマはアナログに描かれていました。その点も温かいなと思いました。それでは、これから挑戦してみたい役はどんな役か、どんな俳優になりたいかを教えてください。
チェ・ウシク:役までは分かりませんか、ジャンルではホラーやアクションに挑戦してみたいです。顔が血だらけになったりする役をしてみたいです。
Q.俳優としては、どのような価値観を持っていたいですか?
チェ・ウシク:いつも聞かれる質問なんですが…。いい格好を見せるためだけに努力はしたくないです。いろんな表情を見せたいですし、人間味のある役を演じていきたいです。
ユイ:悪役をやってみたいです。さっきもお話ししましたが、年齢も重ねて子供の母親も演じたので…。どんな役がいいかとか、今まで制約してきたことはなかったんです。演技についてはまだまだ勉強中ですし、任された役をきちんとこなせるようになりたいです。自分は未熟だと思うので。私の名前ではなく、役名で呼んでもらえるような役者になりたいです。「ホグの愛」では、ユイよりもドヒと呼ばれることが多かったです。こんな演技をもう一度してみたいと感じています。はい、そんな役者になりたいです。
Q.「ホグの愛」の見どころを挙げるとすればどんな点でしょうか。これまでのお話にも出てきましたが、改めてお話しください。
チェ・ウシク:さっきもお話ししましたが、家族がいちばんのポイントだと思います。家族の大切さをたくさん描いたドラマです。他のドラマのように、男性の主人公が出てきて、女性の主人公が出てきて恋をするという話でもないし、大きな問題を描いてもいます。本来なら、もっと笑えてドタバタに描けるドラマですが、登場人物の感情や描かれているエピソードがシリアスな面もあります。それだけ、いろんな面が見られるドラマになっています。
ユイ:ホグが真剣に言ってくれたので、私からはホグのダンスに注目してもらえれば、きっと楽しんでいただけると思います。韓国ですごく話題になったんですよ。すごかったんだから。
Q.ウシクさんのダンスに注目ですね(笑)。それでは最後に、カメラに向かって日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
チェ・ウシク:日本のファンの皆さん、こんにちは。「ホグの愛」でカン・ホグ役を演じたチェ・ウシクです。このドラマは家族の温かさがたくさん描かれていて、きれいなユイさんと僕のラブストーリーも描かれています。たくさんの見どころがある作品なので、暇な時に見てもらえるだけでも楽しんでもらえると思います。感動もできるドラマです。どうぞよろしくお願いします。
ユイ:「ホグの愛」でドヒ役を演じたユイです。「ホグの愛」は重たいテーマを描いていますが、愉快に痛快に描いた作品です。ぜひ応援してください。楽しいストーリーなので、気に入っていただけると思います。ありがとうございます。
『ホグの愛』
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2016年9月2日(金) DVD-BOX2発売(第9話~第16話+特典映像収録)
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発売元:クロックワークス 販売元:TCエンタテインメント
公式サイト:http://hogu-love.com/
【STORY】
恋愛経験ゼロのお人好しな青年ホグ。そんなホグの初恋の人は、高校の同窓生で水泳の韓国代表として活躍するドヒだった。ドヒは抜群のルックスから広告モデルなども務める人気選手だが、競技では銀メダルしか取ることができず、いつも悔しい思いをしていた。そんな2人はある日、高校の同窓会で再会。別れ際、ホグに向かって「海を見に行きたい」と言いだしたドヒは、すぐにでも捨て去りたい大きな秘密を抱えていた。
【キャスト】
チェ・ウシク(「屋根裏部屋のプリンス」)、
ユイ(AFTERSCHOOL)(「烏鵲橋の兄弟たち」)、
イム・スロン(2AM)(「天命」)、イ・スギョン(『コインロッカーの女たち』)
【スタッフ】監督:ピョ・ミンス(「フルハウス」)
Ⓒ2016 CJ E&M CORPORATION, all rights reserved.
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