すっかり雨も上がり、初日もついにクライマックスへ。まずはBIGNBANGの系譜を継ぐ次世代のスーパーグループ、iKON。赤いライトに照らされながらメンバーが登場した瞬間、凄まじい歓声が沸き起こる。オープニングは「RHYTHM TA」。続いてアグレッシブなビートを軸にした「SINOSIJAK」。本格的なヒップホップを誰もが楽しめるエンターテインメントへと導くセンスには本気で驚かされる。これが初めてのスタジアムとなるメンバーのテンションも最高潮だ。
「a-nationのステージに立つことができてホントに光栄です。最後まで思い切り楽しんでください!」(B.I)「パワフルなボーカルとパフォーマンスを見せますので、みなさんもパワフルについてきてください!」(ジュネ)「こんなに大きなステージは初めて。ワクワク、ドキドキしています」(ドンヒョク)というMCのあとはメロウな雰囲気の「MY TYPE」へ。さらに9月28日(水)にリリースされる最新シングル「DUMB & DUMBER」も披露。無限のポテンシャルを感じさせる大充実のステージだったと言えるだろう。
「a-nation stadium fes. powered by dTV」初日のヘッドライナーはもちろんBIGBANG(V.Iはスケジュールの都合で不参加)。昨年11月から今年2月にかけて海外アーティスト初となる3年連続の日本ドームツアー「BIGBANG WORLD TOUR 2015~2016 [MADE] IN JAPAN」を開催、7月にはヤンマースタジアム長居でデビュー10周年を記念したスタジアムライブを成功させるなど、世界的スーパーグループと呼ぶにふさわしい活躍を続ける彼ら。白を基調した衣装に身を包んだメンバーは、最初のナンバー「BANG BANG BANG」から圧巻のパフォーマンスを展開。「TONIGHT」「HANDS UP」といった人気曲のパフォーマンスの精度もさらにアップ。会場には地鳴りのような歓声が響き渡っているが、メンバーのボーカル、ラップ、ハーモニーはまったくブレることがない。自由に動きながら、グループとしての一体感をキープしているところも素晴らしい。
「雨のステージもいいですね! でしょ」(G-DRAGON)「みなさんの晴男、D-LITEです!」(D-LITE)「グッド・イブニング、東京! 今日も最後まで楽しんでいきましょう」(T.O.P)「みなさん、準備できましたか?!」(SOL)というMCの後は、切なさ全開のバラードナンバー「IF YOU」、G-DRAGONのラップ、SOLのアカペラにリードされた「BAD BOY」。快楽的なグルーヴと深いメッセージ性を同時に伝えるセンスはここにきて確実に向上している。
「今日1日雨だったのに、BIGBANGになったら晴れ!」(D-LITE)「いまV.Iがいたら、どんなMCをするか知ってますよ! “いま盛り上がってる人だけ、イエイ!”(笑)」(SOL)「今日の雰囲気は“ダイキス”ですね…まちがえた“大好き”です」(TOP)「この瞬間を満喫したいし、この4人で写真を撮りたい(笑)」(G-DRAGON)といった楽しいやりとりを挟み、ついにライブは最後のクライマックスへ。最大の盛り上がりを生み出したのは、もちろん「FANTASTIC BABY」。激しさ、美しさ、楽しさが増幅していくこの感覚は、BIGBANG以外では味わえない。
さらにフロートで会場を1周しながら「MY HEAVEN」「WE LIKE 2 PARTY」「声をきかせて」などの人気曲を披露、約5万5千人のオーディエンスの熱狂はピークに達した。スケールアップしたステージで「a-nation stadium fes. powered by dTV」初日のファイナルを飾ったBIGBANG。ライブ中に「僕たちBIGBANGを10年間愛してくれて、ありがとうございます。その感謝を伝えたいです」(T.O.P)「素敵な音楽、素敵なパフォーマンスで戻ってきます。これからもよろしくお願いします」(G-DRAGON)とこの先のビジョンを語った彼らは11月から4年連続となる日本ドームツアーをスタートさせる。BIGBANGの栄光のストーリーはまだまだ続いていくことになりそうだ。
本日28日(日)は、a-nation皆勤賞で大トリの浜崎あゆみをはじめ、AAA、Acid Black Cherry、防弾少年団、Da-iCE、倖田來未、SKE48、テミン、TRFらが会場を盛り上げる。
(取材・文/森 朋之)
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