「控室襲撃インタビュー③」俳優ナムグン・ミン、"無条件善良なキャラクターはつまらない。ナム・ギュマンが懐かしいこともある"

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あまりにもSBS 「リメンバー-息子の戦争」(以下「リメンバー」)のナム・ギュマンがものすごい存在感を見せたので、ナムグン・ミンが怖い人だと誤解しやすいが、実際に会ったナムグン・ミンは惚れ込むしかない魅力が多い「優しい」男だ。行動や言葉に相手に対する思いやりがこめられている。小さな事にも細心の注意を払って、誰にも礼儀正しい。既にバラティ番組で実際の性格をたくさん見せてくれたが、いたずら好きで彼と一緒にいるといつも笑いが絶えない。知れば知るほど誠実な人がまさにナムグン・ミンだ。

そして自身の本業である俳優として演技に対する姿勢もやはり後輩の見本になるに値する。もう15年目だが、相変らず演技が難しいと努力を怠らない彼の重々しい姿は、今後いっそう力強く駆け抜ける「素敵な俳優」ナムグン・ミンに期待せざるをえない理由だ。

Q.「リメンバー」の終映に関するインタビューをしたとき、ドラマでは悪役はしないという意志を表明したが、今もその考えは変わりないか?
僕がこれからあるキャラクターをするとしたら、あまりにも善良なだけのキャラクターではなかったら良いと思います。限りなく純粋で善良なだけのキャラクターは面白味がなさそうです。昔は、そんなキャラクターが好まれたかもしれませんが、最近はあまりにも善良だとむしろ馬鹿ではないかと思いませんか。そんな意味で、大衆が共感することができるキャラクターをしてみたいです。人は感情がひとつだけというわけにはいきません。怒ったり、また反対に忍耐したりします。そんな、人の香りのするキャラクターをしたいです。

僕が言う悪役は、ナム・ギュマンのようになんの理由もなく悪事をしでかすキャラクターです。そんな悪役はやめた方がいいです。でも一方でまたちょっと懐かしかったりします。(笑い)映画「女の香り」のアル・パシーノのように、善良ではないがとてもかっこいいキャラクターを演じたいです。理由のない悪役はしたくないですが、無条件に善良なばかりのキャラクターもしたくないというのが僕の考えです。

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Q.映画「非正規職特殊要員」の撮影の前ですが、映画出演は本当に久しぶりですね。
ほとんど10年ぶりです。人には時期と運があるような気がします。今まではそれがうまくかみ合わなくなったようで、してるうちにドラマをたくさんするようになりました。でも、僕は自分が映画とよく合っていると思います。深く分析してそれを演技でお見せする自信があります。この映画は、実は特別出演です。元々5回分でしたが、8回に分量が増えました。すぐ撮影に入る予定です。

Q.映画監督としても活躍されましたが、今後もこのふたつを並行するつもりですか。
僕に長編のシナリオもふたつあろます。でも、演技するという考えだけでも忙しくてそちらは全く気を遣うことができません。それでとても残念です。もちろん、ふたつを同時にできるとは思いません。演技をするだけでも感じることが多くて複雑です。それほど演技というのは本当に難しい仕事です。それで今は、(監督の仕事を)少しの間後回しにしてはいますが、一旦映画祭への出品から始めなければならないでしょう。商業映画ではないので、どうしても後半の作業や映画祭への出品、予告編の公開など、すべて僕がしなければいけません。イ・ドンフィを含めて本当に良い俳優が一緒にがんばってくれましたが、僕が演技をするためにそんなことができなくてすまないと思っています。

Q.映画以外にまた別の計画や目標がありますか?
次のドラマが何かは分かりませんが、それをうまくやりぬきたいです。無条件に良いドラマをひとつまともにやりぬくことが目標です。早ければ来年初めになるようですが、良い作品を探すために注意深く待っています。最大限早いうちに良いドラマで視聴者のみなさんを訪ねて良い演技をお見せしたいです。まだまだ、お見せできる何かが残っているとおもいます。その作品が終わる時は、どんな感情になるか分かりませんが、まだまだ大丈夫です。(笑い)

2016.08.14