「控室襲撃インタビュー①」俳優ナムグン・ミン、"簡単ではなかった父親役、真心が伝わって嬉しい"

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特別出演なのに、主人公に劣らない存在感を見せてドラマを圧倒した。ふたりの息子に対する父性愛でテレビの視聴者を泣かせた。生まれて初めての父親役にもかかわらず、これ以上はないというほどの演技力をアピールしたナムグン・ミンに、視聴者の絶賛が溢れた。
ナムグン・ミンは、SBSの月火ドラマ「ドクターズ」の第13話から15話までの3話で、妻なしでふたりの息子を育てる若い父親ナム・バラム役で出演した。そうでなくても借金のため苦しい生活をしていたナム・バラムは、ふたりの息子であるヘとタルの手術の費用にあえぎ、むしろ子供達が孤児なら全額の支援を受けることができるという話に自殺まで考えるようになった。

ナムグン・ミンは、こんなナム・バラムの悲劇的で絶望的な心境を優れた演技力で表現して大好評を得た。感情がそのごとく感じとれるナムグン・ミンの眼差しと表情は、視聴者がナム・バラムという人物に完全に引き込まれた理由だった。特に第14話の終わりの彼の本音からの嗚咽は、テレビの視聴者に涙を流させるのに十分な演技だったという。
演出のオ・チュンファンPDと「匂いを見る少女」で縁を結んで特別出演までするようになったナムグン・ミンだった。演技だけでなく義理堅い素敵な俳優ナムグン・ミンを、このまま送るのはあまりにも残念で最後の撮影があった5日に「ドクターズ」の撮影現場をたずねた。

Q.特別出演なのに、特別出演ではないような分量と存在感ですね。
そうですね。カメラ監督とは「リメンバー」で、オ・チュンファン演出も「匂いを見る少女」で一緒にして、スタッフもみんな知っているのでリラックスして撮影をしました。

Q.「匂いを見る少女」チームととても仲が良かったみたいですが。
一旦僕が、オ・チュンファンPDが大好きです。僕より3歳も若いのに、撮影も上手いし、人柄もとてもいいです。人間的に好きで、会ってもまた会いたい人です。

Q.それで今回の「ドクターズ」への出演も快く決定したのですか。
事実、「ドクターズ」の前から僕に「後で特別出演が必要ならばお願いしたい」と頼まれていました。それで僕は、「当然でしょう」という会話をしていました。そしてシナリオをもらって、最初はこの前のような悪役で出るのかと思っていました。ところが、子持ちの父親役でした。キャラクターに区分はしませんが、子供のいる父親役は初めてなので事務所ではちょっと反対もありました。俳優の立場としても自分が経験していないキャラクターをする時はちょっと演技的に難しい面がありますが、子持ち役はしたことがないので簡単ではないだろうと思いました。実は、今もよく分からない部分でもあります。でも沢山の方々がいいと言ってくださったので感謝しています。

Q.放送後の反応がとても熱かったですが、実感はありますか。
僕は、自分が出たドラマを見る時は「うまく演じることができたのか?」、「こうしなければならなかったのに、どうしてこんな風にしてしまったのか」という具合に評価をしながら見ます。ドラマをドラマとして見ることができません。熱心にはしましたが、うまく出来たかはよく分かりません。幸い周囲から連絡をくださって「よかった」と言ってくだったので「ああ、うまくやったようだ」と思っただけです。そして反応を見て僕の真心が伝わったようだと思いました。

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Q.視聴者の立場では、ナム・バラムのエピソードをとても悲しい思いで見ました。
うまいうまいという話をきけば、その次にもうまくこなさなければいけないような気がしてしまいます。周囲の方々は、僕がいつも演技のことばかり考えているので、「美女コン・シム」が終わって一週間で出演すると言ったら、休む時は休んだほうがいいだろうと言われたりしました。またこのドラマは13話まで来て、僕が中間に特別出演をするので実感がわく演技ができなければ、ドラマに迷惑をかけことになります。僕が以前してきたキャラクターなら、それを持って来て演技してもよかったですが、そうではなくて全く新しいものだったのでもっと神経を遣いました。

このごろ、演技が分かれば分かるほど、すればするほど、すごく難しいということを感じます。演技は決してたやすいものではないので緊張しなければならない、油断をしてはいけないと感じる時期でしたが、これとかかわってこんなキャラクターにチャレンジすることになって、僕としてもたいへん緊張しました。

Q.演技を長期間、そして本当に熱心にして来られましたたが、このごろすればするほど大変だ感じるようになっていっそう悩みが大きくなった理由がありますか。
キャラクターごとの特性があります。ナム・バラムはふたりの子供の父親で、まったく同じように笑っても、子供の父親として笑うのと、「コンシム」のダンテとして笑うのは当然違ってきます。少しずつでも、そんな雰囲気の違いがあるように思います。だから、僕が何の考えもなしに、以前の雰囲気をそのまま持って来て演じてはいけないと思います。演技をする時は、その人物にだけ集中しなければいけません。深く考えないで気楽にすれば、いい演技が出てきません。

Q.それなら、ナム・バラムという人物にとれほど共感しましたか。
僕が、その人物ではないのにどうやって100%共感できるか。そんなことは不可能ですが、シナリオをもらって手放す前までは、100%に近付こうと努力しました。特に、最後の屋上でのセリフのような場合は、感情的にも苦しい雰囲気が出るシーンなのでその部分にいっそう神経を遣いました。実は、16部作のミニシリーズを撮ると14話ぐらいで主人公の感情的な嗚咽シーンが出ます。ところが、今回は中間に入って2話の中で父親としての感情を瞬間的に表現しなければならないのでもっと努力をが必要でした。キャラクターの感情が感じられない状態で、ひとりで悲しい表情をして涙を絞り出すからといって真心が伝わるはずはありません。幸いにも撮影当時、父親の心が感じられたのか、すぐにOKが出ました。(控室襲撃インタビュー②に続く。)

2016.08.14

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