9月20日、東京・渋谷CCレモンホールにて「韓流ミュージックフェスティバル2010」が開催され、実力派アイドルグループで注目される大国男児、Sistar、2AMらが出演した。
2008年から毎年開催されているこのイベントは、NPO法人日韓文化交流会が主催し、今年は日韓国交正常化45周年記念と、“アジア貧困地域子供教育支援GFSC(Good Friend!Save The Child)のためのチャリティー行事として開かれた。
トップバッターは5人のボーイズグループ<大国男児>。
大歓声の中、デビュー曲『憧憬少年』でステージに登場すると、会場はいきなり総立ちになった。
自己紹介では、今、一生懸命勉強している日本語で挨拶。ジェイが、「僕は16歳です!」というと「え~!?」という驚きの声で会場がどよめいた。
日本語を上達させるためには、できるだけ人と会って(日本語で)話をするようにしているというが、カラムは“さつまいも”、ミカは“どんより”という言葉を最近覚えたと紹介されると、会場は大爆笑。
和やかな雰囲気につつまれた。 アカペラやダンスも披露し、その実力にまた歓声と拍手がわいた。
バラード曲『まぶしい世界』では、しっとりと歌い聞かせ、『ふらふら』では、かっこいいダンスパフォーマンスも見せつけ、客席を圧倒させた。
<大国男児>の名前は、大きな国そして大きな歌謡界でトップになるという意味が込められているというが、歌もダンスも完璧で、アイドルの枠に収まりきれない大きさを感じる。 「多分・・・その誰も」とアンコールの「New Boyz」を熱唱し、会場からは“かわいい~”“すごーい”と声があがった。
続いて、<Sistar>の登場!
今年6月にデビューした4人組のガールズグループ。「Push Push」でキュートなダンスと歌のステージを披露し、「Super Star」「Shady Girl」など全5曲で会場を魅了した。
特にリーダーのヒョリンは、デビュー前からその歌声が大きな話題となっていたが、「Stand Up For Love」で、新人とは思えないその美声と迫力のある歌声に、会場は驚きの色を隠せず、大きな歓声があがり割れんばかりの拍手が送られた。
ヒョリンも「日本のファンの前で初めて歌うことができて本当に嬉しい。」と伝え感激していた。
メンバー4人に、初来日の感想を尋ねると、「街がきれいで、皆さんもとても親切。牛丼はお寿司など食べ物が美味しい。あまりに美味しくて、ダイエット中なのにたくさん食べてしまった(笑)。」とチャーミングな笑顔を見せた。
また、「Push Push」のキュートなダンスを、メンバー達が直接手ほどきしながら会場の皆と踊り、楽しいひとときを過ごした。 “妹(Sister)”のような親近感と“K-POPの大きなStar”という意味の名前のように実力を備えたかわいい4人。これからの活躍が楽しみである。
そして、今回公式初来日となり、韓国のみならずアジア各国で大人気の2AMの、ファン待望の日本初ステージが始まった。
RAIN、ワンダーガールズなどを輩出した名プロデューサー、パク・チニョンのもと、長期に渡る練習期間を経て2008年にデビューした2AM。
デビュー曲「この歌」で4人が登場すると、悲鳴にも似た歓声があがり会場は一気にヒートアップした。
「友達の告白」「バカみたいに」「死んでも離さない」を披露すると、一人ひとりのそれぞれ違うタイプの声が素晴らしく調和し、本当にステキな歌声となって盛り上がっていく。
「悪かった」とナンバーが続くと、もう会場の心を鷲づかみにして離さない。
4人でアカペラを披露したときは「チェゴ~!最高!」と大絶賛を浴びた。
しっとりと歌を聞かせたかと思うと、トークでは笑いが絶えず等身大の彼らの様子が見ることができた。
「皆さん、愛してる~」「日本のことが大好きです。」と話すリーダーのチョ・グォンの手にはカンニングペーパーが。「本当は日本語を暗記しようと思っていたが、緊張してしまって・・・」と言うが、その文字はしっかり“ひらがな”で書かれていたからビックリ。
チャンミンが鍛えられた上半身をチラリと見せたり、チョ・グォンの即興の楽しいダンスで会場は大いに盛り上がった。 最後に、今日のように意味深いステージに立つことができてとても嬉しく光栄に思っている。自分たちが何らかの力になれれば嬉しい。
また日本で歌いたい。ぜひ呼んで下さい。」と気持ちを語った。 アンコールでは、「Number One」でボルテージは最高潮になり会場が1つになった。
曲が終わった後でもアンコールの声がいつまでも鳴り止まなかった。
本当に次のステージが待ち遠しい。 この日は、ステージ終了後それぞれの私物のチャリティーオークションが開催され、ハイタッチ会もあり、時間もかなり延長してのイベントとなった。
きっと、出演者たちもファン達にも、忘れられない1日となったことだろう。