俳優ナムグン・ミンが、回を増すごとにいっそう強固な演技力で視聴者の心をしっかりつかんだ。コミックから胸が詰まるような涙の演技まで、すべてを完璧に演じきるナムグン・ミンの演技に感嘆せざるをえない。
ナムグン・ミンは、SBSの週末ドラマ「美女コン・シム」で、昼は人権弁護士、夜は代理運転をしながら生きているアン・ダンテを演じている。
まるで、近所の無職のお兄さんのようなくたくたの身なりで町内のコンビニに通うアン・ダンテが、コン・シム(Girl‘s Dayミナ)と描き出すコミックでキュートなロマンスが、このドラマの人気要因のひとつだ。ナムグン・ミンは虫がよくてふてぶてしいが、正義感のあるアン・ダンテをとても自然に演じて好評を得ている。
過去、憤怒調節障害を持つ悪役で好評を得たナムグン・ミンが、ロマンスまでうまいということが証明されていっそう大きな関心を受けている。コン・シムさえ見れば目がハートになって、口の端が自然に上がってしまうダンテが、ナムグン・ミンという俳優と出会ってよりキュートになったという反応だ。
イメージが崩れるのも気にしないコミックな演技も絶品だ。ダンテとコン・シムは、お互いに好意を持っているにもかかわらず表現はとても下手で、このためふたりにはコミックな状況が何度も起きてドラマに楽しさを加えている。ちょっと幼稚なセリフやシーンでも軽く笑えるのは、そのたびにダンテの感情で真実に演じるナムグン・ミンがいるので可能だといえる。
また、11日に放送された第9話で、ダンテは自分にかかわる出生の秘密を知るようになったが、この時のナムグン・ミンはダンテの衝撃を適切に演じて視聴者の心を切なくした。
一ヶ月ぶりに会ったコン・シムにキュートな悪戯をしながらも、切なさを表情と眼差しに込めて悲劇的な状況を表現するナムグン・ミンの演技から一瞬も目をはなすことができない。そして、放送の最後にコン・シムが準備した食事とメッセージを見て堪えかねて涙を流す様子も強烈な印象を残した。