俳優ユン・シユンが、「魔女宝鑑」で毎回驚くべき演技を披露している。嗚咽したり遊び歩く様子でファンタジー時代劇にリアリティーを加えている。
JTBCの金土ドラマ「魔女宝鑑」では、母親を失って復讐を誓うホ・ジュン(ユン・シユン)の様子が描かれた。
ホ・ジュンの演技が輝やいたシーンは、母親の死を迎えた瞬間だった。死んだ母親を胸に抱いて嗚咽するホ・ジュンの様子は、切ないほどの悲しみが感じられた。庶子としのそれまでの差別と苦痛、そして自分だけを見つめながらすべてを忍耐して生きてきた母親に対する名残惜しさなど、多くのことが溶け込んでいる涙のシーンだった。
そして、母親の死と自分を一生苦しめた異母兄弟が関連しえりるということに気づいて表面では笑いながらも心では復讐の牙をむく様子も印象的だった。
遊び人だが胸の中に抱いた復讐の牙は熱く燃えた。
「魔女宝鑑」は、時代劇にファンタジーを加えたドラマであるため現実味に欠けるように感じられる。それを越えてドラマに引き込むのは、ユン・シユンを含む俳優たちの優れた演技のおかげだ。まだドラマの初盤なのでユン・シユンがどんな演技を展開して行くのかにいっそう期待が集められる。