俳優ヨ・ジングが錚々たる先輩俳優の間でも存在力をアピールした。チェ・ミンス、チョン・グァンリョル、チャン・グンソクなどの大スターが勢ぞろいした「テバク」だけに、彼らの間で気後れしてもおかしくないが、大先輩と取り組むシーンでも全く気後れする気配もなく、自身のキャラクターを輝かせた。父親であり王であるチェ・ミンスと命がけで対立するシーンでも彼のエネルギーが光を放った。
SBSの月火ドラマ「テバク」は、早産で死んだ英祖の兄が実際は生きていたという仮定のもとに展開されるストーリーを描いている。
ヨニングン(ヨ・ジング)は、テギルが殺人の濡れ衣を着せられた事件を担当することになってテギルをつかまえるが、テギルが潔白であると信じた。ヨニングンは母親である淑嬪崔氏(スクピン・チェ氏/ユン・ジンソ)が、テギルが拷問を受ける現場に直接尋ねてテギルを救い出す様子を見てテギルの身分に疑問を持ち始める。肅宗(チェ・ミンス)は、事件の裏にイ・インジャがいるということが分かって、彼を打つ準備をする。ヨニングンは肅宗を訪ねてテギルを釈放して真犯人を捕まえるようにしようと提案し、肅宗はテギルが真犯人を捕まえる事ができなければヨニングンにもすべてを放棄するようにと言う。ヨニングンは、テギルを助けるためにその提案を受け入れた。テギルの誕生日を知って自身の死んだはずの兄だということを知って衝撃を受けた。
ヨ・ジングは、ヨニングンの複雑な心境を上手く表現して視聴者をドラマに引き込んだ。自身の友の濡れ衣を晴らすために孤軍奮闘する様子と自身の唯一の友が実の兄だと悟る瞬間の心境をじっくりと表現した。しっかりと積み重ねてきた演技力が花を咲かせているヨ・ジングだ。この作品を通して一層発展することを期待してみたい。