最後なだけに防弾少年団の覚悟も特別だった。コンサートに先立って行なわれた記者会見では、「この公演が今までで最高になるという自信があります」と語った。特にこのコンサートは、防弾少年団がデビュー後初めてオリンピック体操競技場で開催する公演であり、その意味がいっそう大きかった。
メンバーの言葉どおり公演は立派だった。彼らのカリスマと圧倒的なパフォーマンスでステージを掌握し、1万人を越えるファンひとりひとりとコミュニケーションする様子が引き立った。特にこの日初公開された新曲「FIRE」と「Save Me」のステージは期待以上のクォリティーで会場の雰囲気を熱く盛り上げた。
公演の後半には、今回のアルバム名の「Young Forever」がアンコール曲で流れた。「永遠の観客はいなかったとしても僕は歌うつもりだ/今日の僕が永遠でありたい」、「僕は永遠に少年でいたい」というようなとても「青春らしい」歌詞を一緒に歌う防弾少年団とファンの大合唱は、壮観だというにふさわしかった。
最後は映像を通して防弾少年にとって「花様年華」とはどんな意味なのかを知ることができた。J-HOPEは、「初めに『花様年華』という言葉を聞いた時、しっくり来ませんでしたが、この活動をしながらこんなに多くの応援と愛ほど幸せなことがあるのかと感じて、一緒に笑って楽しむことができる瞬間、これが本当に花様年華なんだと感じました」と活動の感想を伝えた。
またSUGAは、今この瞬間が「花様年華」なのかと言う質問に「そうでなかったらうれしいです。もっと明るい未来が来ると信じています。まだまだ若いので今現在に満足をしてはいけないと思います。欲だと言えばそうかもしれませんが、もう少し限界が来る時までしてみたいです。これが限界なら悲しいような気がします」と答えた。
このように防弾少年団の「花様年華」シリーズはこうしていったんは終るが、だからと言って防弾少年団の一番美しい瞬間が終わるのではない。むしろ防弾少年団が今後描いていくストーリーの最初の1ページがやっとめくられたわけだ。この日のソウル公演を皮切りに本格的なアジアツアーをスタートする防弾少年団は、韓国を越えて全世界に伸びていく「韓流ドル」としての跳躍を終えた状態だ。防弾少年団の青春が永遠に美しくあることを期待したい。