<コラム>「少女時代」と「2NE1」が直接対決に

<コラム>「少女時代」と「2NE1」が直接対決に

K-POP界トップのガールズグループである「少女時代」と「2NE1」が直接対決しそうだ。両グループの新曲発売時期が同じになるとのことである。

ビッグアーティストの新曲発表の時期が重なることは珍しい。互いにけん制しあい、自然に調整されてしまうからだ。しかし、ことしは年始めから「東方神起」とRain(ピ)が真正面で対決をしていた。

「少女時代」は先日、1年ぶりとなるミニアルバム「Mr.Mr.」が24日に発売されると発表した。オンラインでは19日から先行配信される予定だ。

余談になるが、既に13日からは、SMアーティスト総出の「SM the Ballad」プロジェクトの新曲「Breath」もネットでPVが公開されている。日本版、韓国版、中国版として、それぞれの国で話題になっている。日本版は「東方神起」、「f(x)」が出演しているが、韓国版には「SHINee」と「少女時代」が出演している。他、「SUPER JUNIOR」や「EXO」のバラード曲の実力も確認できる楽しいプロジェクトだ。

一方、「2NE1」は今月下旬に2ndアルバム「CRUSH」のリリースが決定。24日深夜にオンラインで先に音源を公開することとなっている。2010年9月に発売された1stアルバム「To Anyone」 以降は、デジタルシングルを中心に活動しており、今作は3年半ぶりとなる待望のアルバムだ。さらにアルバム収録曲全てが新曲という、デビュー6年で初めての試みとなり、ファンのみならず期待に胸が膨らむところだ。

「2NE1」は来月の1日から韓国ソウル公演を皮切りに、2度目のワールドツアー(9カ国13都市、17公演)を控えているので、今作のクオリティーには例年以上に気を使っていると伝えられている。

所属事務所の「YGエンターテインメント」側も、ライバル「少女時代」の発売時期を昨年末からチェックしてきただけに、「2NE1」のマキシシングルの具体的な発売日については未だ沈黙を保っている様子。

K-POPブーム以降のガールズグループ1世代に分類される「少女時代」。同じく1世代の「Wonder Girls」や「KARA」、「T-ARA」などとは対照的に、オリジナル・メンバーのまま、9人で一致団結したアグレッシブな活動で、今では頭一つ抜けたモンスターガールズグループに成長した。

そして、「少女時代」より2年遅れて2009年にデビューした「2NE1」は、他のガールズグループとは一線を画す独自の魅力でK-POP界の頂点に駆け上がった。

「正統派VSヒップホップ・ストリート系」のような構図で、それぞれの世界観を築いてきた両グループ。直接対決となるのは今回が初めてだが、「2NE1」の発売時期によっては最大で1週間ほどのタイムラグが発生するので、勝敗についてはもう少し様子をみる必要があるかもしれない。

「少女時代」には、昨年、世界的にヒットした曲「I Got a Boy」に次ぐ1年ぶりの新曲ということで、ミュージックビデオのクオリティー調整に時間がかかり、発売時期を延期した経緯がある。

一方「2NE1」もワールドツアーの準備などで多忙を極めており、新譜の発売は当初の予定より遅れている。

日本でも韓国でも、ビックネーム同士は発売日をぶつけないことが業界の常識ではあるが、今回はお互いの偶然が重なったことで韓国を代表する2大ガールズグループの熱いランキング戦争が見られるかもしれない。

単なるアーティストのセールス対決ではなく、K-POP界を牛耳る2大芸能プロダクションである「SMエンタテインメント」と「YGエンターテインメント」のプライド対決にも関心が集まりそうだ。

最近では「セクシー競争」が過熱しているとも言われているガールズグループ。ここでガールズグループのトップがこうした「クオリティー競争」を見せることで、セクシーさだけではなく本来それぞれのグループが持ち合わせている魅力を再認識するきっかけとなるに違いない。

2014.02.15