人気アイドルグループB1A4のシヌゥとサンドゥルが、同じ配役、違った魅力で公演に訪れた観客を楽しませている。
シヌゥとサンドゥルが、ダルタニャン役を担当しているミュージカル「三銃士」は、銃士を夢見る田舍の青年ダルタニャンが、フランスのパリへ来て三銃士アトス、アラミス、ポルトスと会って友情を固めながら、コンスタンスと恋をするようになって王のルイ13世を取り巻いた秘密を明らかにする過程を盛りこんだ。
パリに上京したばかりのダルタニャンは、「正義は生きている」という信念を持った熱血青年だ。 彼は田舎ものと言われたくないために、パリで会った男たちに相次いで決闘を申し込むのだが、彼が対決を申し込んだ相手がまさにその有名な三銃士アトス、アラミス、ポルトスだった。ダルタニャンは、三銃士との対決の直前に彼らの共通の敵であるレシュリー枢機卿の近衛大将ジュシャクと出くわして三銃士と手を握るようになる。
今回の「三銃士」では、4人の俳優がダルタニャン役を引き受けた。なかでもシヌゥとサンドゥルは、ひとつのチームのメンバーが同じ配役を引き受けるという異例なケースで、それぞれの個性を生かしたダルタニャンを描き出している。B1A4のファンには楽しいチャンスに違いない。
先に公演を始めたサンドゥルは、以前から周囲でダルタニャン役をいつかはして見るようにと勧められたほどに、実際の姿がダルタニャンととても似ている。普段から「ビーグルの魅力」があふれる性格は、ダルタニャンのコミックな面が現われるシーンでプラスに作用する。メインボーカルらしい声量のさわやかな歌声も耳元をくすぐる。ダルタニャンが、彼の代表作だと言われるほどにぴったりの服を着たという様子だ。
サンドゥルから少年らしさが感じられるとしたらたら、シヌゥからはもうちょっと成熟した青年らしさを感じることができる。雰囲気のあるビジュアルを土台にコンスタンスとの愛を描くシーンでは、女性の観客がもう少しコンスタンスに同化することができる。ミュージカルは、今度が2度目だが、B1A4で歌を歌う時とは違った発声でナンバーをこなしながら、台詞を語る時もソフトな声が聞きやすく耳によく絡みつく。普段の物静かで真摯な性格を脱したダルタニャンの演技は、シヌゥが自らのフレームを脱しようと努力したことをうかがうことができる。
長い期間を同じチームで一緒にすごしたけに、シヌゥとサンドゥルがお互いに率直な評価をするときはふたりがお互いの成長を助けているといえる。この「三銃士」が、以前よりずっと若くなった20代の青年たちシヌゥとサンドゥルが描き出すダルタニャンは、フレッシュな魅力で観客を捕らえるのに十分だ。ステージの中間で三銃士の指令を観客に遂行するイベントは特に見逃せない部分だ。
「三銃士」は、6月26日までソウル九老(クロ)区のD-CUBEアートセンターで公演される。