ウォンビン5年ぶりの映画出演「母なる証明」の来日記者会見

 

10月27日、渋谷セルリアンタワー東急ホテルにて、映画「母なる証明」の来日記者会見が行われ、 監督のポン・ジュノと、今回初来日のキム・ヘジャ、久々の来日となるウォンビンが出席した。

 

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この作品は、韓流四天王と称されるウォンビンの5年ぶりのファン待望の復帰作になり、 “韓国の母”と言われる大女優のキム・ヘジャとの共演で早くから話題となっていた。

ポン・ジュノ監督は、「本作品は、母親をテーマにしているもので、全世界どこの国にもお母さんはいるので みなさんに是非観て頂きたい。」

大監督でも、母親にはやはり弱いようである。(笑)と挨拶し、「この映画を自分の母親に見せる時が、一番緊張した。 やはり母の存在が気になってしょうがない。」と自分の母親の存在の大きさを明かした。

大監督でも、母親にはやはり弱いようである。(笑) キム・ヘジャはウォンビンについて、「私の愛する後輩でもあり、劇中では私の息子を演じてくれて 外見も愛らしく、ついつい愛したくなる愛すべき人です。」と息子をみるように、いとおしそうに話した。

ウォンビンは、「ポン・ジュノ監督とキム・へジャ先生と一緒に挨拶ができることが気分がいい。緊張しているが ドキドキしてときめく思いです。この作品が多くの人に関心を持って頂いて、記憶に残る作品となってほしい。」と 挨拶。

ポン・ジュノ監督から撮影中は緊張感に包まれていたが、オフになるとみんなで美味しいものを食べ、 楽しい旅に出ているようだったと、チームワークがよかった現場の雰囲気を伝え、 『母』をテーマにした理由として、「この作品の出発点はキム・へジャだった。韓国でキム・へジャは母親の代名詞で 象徴する存在であり、キム・ヘジャを撮るということは『母』を撮るということだった。」とし、  「内容を掘り進めていくと、極限まで追い詰めてみようということになり息子としてウォンビンが必要だった。」 2004年の「グムエル漢江の怪物」の撮影中のときから構想はできており、結末もこの時に決まっていたという。

 

母なる証明そして、5年前に話を聞いていたキム・ヘジャは、「監督からあらすじを聞いてから、どういう母親であるかをずっと 色々と聞かされていた。この映画の中の母親が私の中で息づいて育っていたので親近感が沸いていた。

人間の母というより、手負いの獣の母のような思いで、子供を守って壮絶に戦う母親の姿であった。」 と重く緊迫した役への思いを語った。 また、「母の愛情は無条件の愛情だと思う。この世の中には母親なくして生まれた人はいない。

生まれて初めて 覚える言葉はやはり「オンマ」「ママ」(おかあさん)という言葉だと思う。」と話した。 ウォンビンは「子供の心を持った純粋な青年」役に挑戦し、「うわべだけの純粋にこだわるのでなく、彼の内から 出てくる純粋さを考えて演じた。

どうしたら母親を動かせるか、常に母親を不安にさせる息子を演じた。 難しい演技でもあったが、楽しくもあった。」と役者魂をみせた。

映画の冒頭に出てくるキム・ヘジャの踊りのシーンについて、ポン・ジュノ監督は、「映画をイメージして彼女に即興で 踊ってもらった。踊りの動作より顔の表情、狂気を感じさせるようなうつろな表情が映画全体のストーリーを予告させる ものとなっており、とてもよく演じてもらった。

でも、実は昼間から1人で踊るのが恥ずかしいというので、カメラの後ろで 全スタッフや監督も一緒に踊っているんですよ。(笑)」と裏話を伝えた。

会見中ずっと笑顔だったキム・ヘジャに対し、緊張で硬い表情だったウォンビンも、空港に約200人のファンに 迎えられたことを聞かれると、「時間が経ってもウォンビンという人間を忘れずに温かく迎えてくれたことに感謝 しています。」と笑顔を見せていた。

『母なる証明』は、『殺人の追憶』『グエムルー漢江の怪物ー』等の傑作を生み出し国際的にも高い評価の韓国の 若き巨匠ポン・ジュノ監督の3年ぶりの最新作。 女子高生殺人事件の容疑者とされた息子の無実を晴らすため、真犯人を追って独走していく母の究極の愛を テーマにした作品である。

韓国では公開10日で200万人という爆発的なヒットとなり、第82回アカデミー賞外国語映画賞部門の韓国代表に 選ばれ、本年度カンヌ国際映画祭<ある視点>部門に正式出品されている。

映画『母なる証明』(配給:ビターズ・エンド)は、10月31日(土)よりシネマライズ、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか  全国ロードショー!

 

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2009.10.30