「情報」第6回【連載】ヒボン式かんたんハングル

 

息を激しく吐き出す激音

実は、ハングルの子音には発声方法が異なる激音と濃音というものがあります。

基本は平音ですので、平音をマスターした後に激音と濃音を覚えましょう。

まずは激音を説明します。ハングルの子音には、以下のように激音が4個あります。

 

ㅋ ㅌ ㅍ ㅊ

 

上記の激音に「ㅏ」という母音をつけて発音してみます。

ㅋ+ㅏ=카 (カ)

ㅌ+ㅏ=타 (タ)

ㅍ+ㅏ=파 (パ)

ㅊ+ㅏ=차 (チャ)

 

このように、カタカナでいえば「カ、タ、パ、チャ」という発音になりますが、声の出し方が平音とは違います。わかりやすく言えば、辛いトウガラシを食べたあとに息をカーッと吐き出すように言うのが激音です。順に言うと、「カーッ」「ターッ」「パーッ」「チャッ」という感じです。

 

「っ」を入れて発音する濃音

激音の次は濃音を見てみましょう。こちらは以下のように5個あります。

 

ㄲ ㄸ ㅃ ㅆ ㅉ

 

上記の濃音に「ㅏ」という母音をつけて発音してみます。

ㄲ+ㅏ=까 (カ)

ㄸ+ㅏ=따 (タ)

ㅃ+ㅏ=빠 (パ)

ㅆ+ㅏ=싸 (サ)

ㅉ+ㅏ=짜 (チャ)

 

以上のように、カタカナで表記すれば「カ、タ、パ、サ、チャ」となる5つの濃音ですが、促音の「っ」が前に入っている感じで発音すればOKです。例えば、「ッカ、ッタ、ッパ、ッサ、ッチャ」というような発音です。ネイティブの韓国人のように発音できなくても、「平音とは発音が違うんだ」という意識を持って口に出せば、徐々に慣れていくでしょう。

次回はハングルの読み方の基礎編ラストとして、パッチムをご紹介します。

 

(文=康熙奉)

提供:ロコレ
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