韓流スターというタイトルもすべて見かけに過ぎない。俳優は、結局演技で勝負するだけだ。「プロデュース101」のチャン代表も似合っていたが、チャン・グンソクは俳優という服がもっとよく似合っている。チャン・グンソクは、「テバク」の主人公だからドラマの初盤に死なないのは当然だ。チャン・グンソクの演技は、こんなありふれた展開を演技力で克服して緊張感を作り出した。
11日午後から放送されたSBSの月火ドラマ「テバク」では、ペク・テギル(チャン・グンソク)が、自分の父であるペク・マングム(イ・ムンシク)を殺したイ・インジャ(チョン・グァンリョル)に復讐をしに行って返って命を失いそうな危機に陥る様子が描かれた。ペク・テギルは、生まれつきの天運を持って命を失いそうな危機から脱して朝鮮の剣の一人者であるキム・ジェゴン(アン・ギルガン)に会った。
ペク・テギルとイ・インジャのシーンでもふたりの演技は輝いた。前後を省みず父親の復讐しようとするペク・テギルに対するイ・インジャも一歩も退かないで対立した。ペク・テギルは、命を惜しまない根性と執念を見せた。最後までイ・インジャを睨むペク・テギルの目つきは強烈だった。
ペク・テギルが、第5話で死ぬというのは不合理だ。そして視聴者は、ペク・テギルの途方もない強運を何度も目撃してきた。ペク・テギルが生きて帰るということを十分に予想できる状況だったが、ペク・テギルのすぐれた演技によってドラマに引き込まれるしかなかった。特にペク・テギルが、イ・インジャが放った矢を受ける瞬間は、心臓が止まりそうだった。
それほどペク・テギル役のチャン・グンソクは、視聴者をドラマに引き込む演技をしている。チャン・グンソクは、時代劇とは似合わないという偏見とは裏腹に、毎回驚くほどの演技を見せて「テバク」をリードしている。「テバク」をリードするペク・テギルの後ろには、肅宗を演じるチェ・ミンスとイ・インジャ役を演じるチョン・グァンリョルがいる。そこに、ヨニングンのヨ・ジングと、どのシーンひとつをとっても隙のない演技でドラマの完成度を高めている。
チャン・グンソクが名演技を披露する中、ペク・テギルの苦難が本格的に始まった。果してペク・テギルとイ・インジャ、そしてヨニングンが今後どんな演技を展開するかに関心が集められている。