人気アイドルグループSHINeeの末っ子のタイトルを完全に取り去ったテミンは、このソロアルバムで完全に変わった。男として成熟した姿を見せただけではない。音楽的にも、そして彼のパフォーマンスも、一段階グレードアップした彼は、ミュージシャンとしての姿でステージに上がった。
テミンは、22日にソロ1stフルアルバム「Press It」を発表して活動中だ。セクシーな眼差しでトレードマークのパフォーマンスに力を注いだテミンだった。彼は、このアルバムを通してボーカル面においてもいっそう発展した様子だった。柔軟に曲の感性を伝達し、これ以上SHINeeの末っ子ではない歌手イ・テミンとしてステージを掌握した。
# SHINeeのダンサー
テミンは、SHINeeでダンスを担当している。ダンサーと呼ばれるほどにパフォーマンスに強みを見せて来た。2014年に発表したソロデビュー曲「怪盗(Danger)」で見せた破格的な変身とパフォーマンスは、そんなテミンのアイデンティティをよく表現した。初々しい末っ子ではないカリスマを発散した群舞を消化するテミンの姿が違って見えたのも事実だ。
そして、今回の新曲「Press Yoour Number」を通して一層変化した姿を見せてくれた。早くも世界的なポップスターであるブルーノ・マーズの参加で話題を集めたこの曲は、曲も当然そうだが、テミンのパフォーマンスに集中させるようにした。テミンもこの新曲に対して「パフォーマンス中心に作られた曲だと言えます。今までお見せできなかった僕の全てをお見せできる曲だと言えます。「怪盗(Danger)」とはまた違った、悲しくてソフトな雰囲気の曲です」と説明した。音楽放送では水の中で踊るというパフォーマンスまで公開して一気に視線を捕らえるというパワーを発揮した。
タイトル曲「Press Yoour Number」だけでなく、テミンがカムバックステージを通して公開した「Drip Drop」や「Soldier」のパフォーマンスも印象的だ。抑制されたようでありながらも華麗で、ソフトであるがパワーの感じられる公演だ。テミンのアイデンティティと成長を全て盛り込んだパフォーマンスも見られた。テミンは、このアルバムを準備しながらパフォーマンスに神経をたくさん使ったが、伊達に「パフォーマンスの最高峰」と呼ばれるのではないという評価だ。
# ボーカルの成長
テミンのショーケースでは、パフォーマンスとともに注目されたのがまさにボーカルとしての成長だ。「Press Yoour Number」は、いっそうソフトで柔軟にテミンの感性を伝達した。パフォーマンスが変化したようにボーカル面でも機械音よりはメロディーが生かされた。「Press Yoour Number」とともに「Soldier」のピアノ演奏とボーカルが大変強い印象を残す。ボーカルよりはパフォーマンスがもっと上手いと見られているが、それでもボーカルを疎かにしないで成長を繰り返した。
テミンは、「歌手としてひたすら音楽と歌詞と感性を伝達して共感するのが僕の役割だと思います。まだまだ不足だと思って熱心にがんばっています。歌に関してもパフォーマンスの不足な部分を満たしてもっと身近にいきたいです。僕の音楽が少しでも力になったら良いでしょう」と語った。
もうSHINeeの末っ子、あるいはダンサーという言葉ではテミンを完全に表現することができそうにない。1年6ヶ月ぶりにソロミュージシャンとして目覚しく成長して、成熟した姿を見せたテミンを見ると、こんなに嬉しいことはない。