まず一番目に登場したのは今回アーティストの舞台をさらに引き立たせ、美しい演奏を届けてくれたバラダン。「最初から今まで」、「冬の愛」、そして「忘れないで」と韓国ドラマファンなら誰でも知っている名曲を演奏すると、韓国ドラマの名場面、感動が思い起こされ胸が熱くる。ロマンチックな雪の札幌にピッタリな素晴らし演奏に大きな拍手が送られた。
そしてバラードを中心に美しいハーモニーで魅了する甘いマスクを持った4人組TRITOPS✳が登場。
バラダンの演奏にのせ、オリジナル曲「PRIDE」では男らしいシックな4人が力強い歌声で歌い上げると観客は既に彼らの虜に。バラダンの生演奏でさらに迫力と重厚あるステージに。
続いてドラマ好きにはたまらないOSTは韓国時代劇「夜警日誌」より「涙だけ溢れ」を披露。感情がこもった歌声で思わずドラマの情景が浮かんでくるようだった。
MCでは今回2回目の札幌訪問で雪まつりを見に行ったことについて聞かれると興奮気味に「大好きな進撃の巨人がいた。綺麗だった。」と話すおちゃめな姿も。
歌っているときには見られない、可愛らしい姿が垣間見えた。
「僕達の大好きな日本の歌手の先輩の歌をカバーします」と言って披露してくれたのは「Mr. Children」の「しるし」。
リーダーのヒョンムンによるギターの生演奏で歌ってくれた。
そして彼らのオリジナル曲「会いたい」、「ノラネコ」では心がこもった歌声に観客も聞き入った。
4人それぞれが違う個性を持った歌声が一つのハーモニーになったとき、彼らの最大の魅力が発揮された。名残惜しそうに舞台を去っていく彼らに会場からは大きな拍手が送られた。
続いて登場したのは前日とはがらりと雰囲気を変え真っ白い衣装に身を包んだMR.MR。
北海道ファンも楽しみにしていたバラダンの演奏にのせ「She is so beautiful」を爽やかに歌い、目の前にいるファンを見つめ笑顔で微笑む姿が印象的だった。
大人気ドラマ「シークレットガーデン」から「その男」を歌うと、そのゆったりとしたテンポに合わせファンもペンライトを振りうっとりと聴き入る。バラダンの演奏が上手くマッチし、さらに彼らの歌唱力を引き立たせた。
MCでは「4月3日も(埼玉ひだかアリーナ)で再びバラダンの皆さんを同じステージに立ちます」と「8th日韓友情フェスタ2016」に出演することを語った彼ら。
5月に予定されている2週間にわたる北海道滞在に関しても「皆さんに感謝の気持ちを込めてスペシャルな企画を準備しているので楽しみにしていてください!」と5月の再会を約束した。
この日の為にソロステージとデュエット曲を特別に準備したメインボーカルのテイと末っ子ジェミン。一部ではジェミンとテイの「会いたい」、テイの「愛さない」という切ないバラードで観客の心を震わせた。末っ子メンバーのジェミンを、テイがしっかりとリードし歌っている姿が微笑ましかった。
二部ではジェミンは「This love」、テイは「レイニーブルー」のソロ曲を披露した。
「This love」でのジェミンの腰を使ったセクシーなダンスと、「レイニーブルー」でのテイがファンの手を握って歌うという演出にはファンから黄色い声援が上がった。
続いて日本メジャーデビュー曲の未公開カップリング曲として温めていた「And Yet」を初披露!彼ら自身も特に気に入っている曲だと明かした。
最後は日本メジャーデビュー曲「Just 1 Light」。「これからも頑張りますので皆さんどうぞ応援宜しくお願いします」と強い意気込みで踊り、歌いあげた!
トリを務めたのは一段と大きな声援で迎えられたHOMMEの二人。
一瞬の静寂の中、韓国でも愛されるこの時期ぴったりな名曲「雪の華」を。
雪もハートも溶かすほど甘い歌声で日本語と韓国語を使い分けながら圧倒的な歌唱力で歌い上げる。
切ないバラードに思わず感情移入し、HOMMEの世界へ引き込んだ。
「男だから笑うのさ」「It Girl」では余裕あるパフォーマンスで安定した歌声を披露。甘く優しく歌いかける姿にうっとり聞き入るファン達。
MCでは日本語堪能のチャンミンが「札幌のビールが一番おいしいです!」、イ・ヒョンは「数ある雪スポットの中でも札幌が一番美しいです」と札幌の魅力を語ってくれた。
舞台だけでなくMCを盛り上げるのも得意な彼ら。MCに「魅力をアピールしてください」と言われると、チャンミン「持ってきましたよ~。顔です!」と答える場面も。「冗談ですよ」の絶妙な言葉に観客も思わず笑顔に。
また、特別にアカペラを少しだけ披露すると、これぞHOMME!というほど素晴らしいハーモニーで格の違いを見せつけた。笑いありアカペラありと、サービス精神がとっても旺盛な二人。
最後の曲「ご飯だけはよく食べるね」になると「立ってください」と客席に声をかける2人。観客席の後ろまで行き、ファンとハイタッチしたり、ファンにマイクを向けて一緒に歌い最後までファンを盛り上げ、大人の成熟したステージで魅了した!
そして最後に全3組が一緒になって歌ったのは「You raise me up」。バラダンの演奏に合わせ、各チームが異なるカラーのボーカルで心に響く歌を届けた。思わず鳥肌が立ってしまうようなその力強く透明感ある歌声は実力派のこの3組ならではのパフォーマンス。観客は贅沢なひと時を味わうと共に大感動の中、幕を下ろした。
写真、文提供:NPO法人日韓文化交流会
NPO法人日韓文化交流会 www.japankorea.org