ハラ(KARA)が移籍で女優へ挑戦? 果たして正しい選択になるのかが疑問である

<Wコラム>ハラ(KARA)が移籍で女優へ挑戦? 果たして正しい選択になるのかが疑問である

「KARA」メンバーの移籍説や解散説が飛び交っている。3人のメンバーが現在の所属事務所「DSPメディア」との契約満了を控えている時点だ。

1月末に「DSPメディア」との契約が満了する「KARA」のハラ、ギュリ、スンヨンは再契約よりは移籍に重点を置いて新天地を探し求めているように見える。その中でもハラは、「ヨン様」ペ・ヨンジュンが設立し自ら所属する大手芸能事務所「キーイースト」との接触があったという具体的な状況が明らかになっている。ハラの有力な移籍先と挙げられている「キーイースト」は俳優専門のマネジメント会社という点は興味深い。ハラは今後、演技の道を歩もうとしているのではないか、ということだ。

現在、「キーイースト」には、「JYP」から移籍した元「Wonder Girls」ソヒ、「SS501」キム・ヒョンジュン(リダ)など、アイドル出身の女優・俳優が多数所属している。このような前例も「KARA」ハラの「キーイースト移籍説」が有力と思われる理由の一つである。

しかし、果たしてハラが女優として「KARA」の名に相応しい成功を収められるのか、という疑問が残る。実際にアイドル出身の俳優・女優が、演技力で騒動になり、鋭い批判に直面することもよくあることだ。「KARA」ハラの場合、女優としてのキャリアがほとんどないということも不安の要因になっている。「キーイースト」に所属するソヒやキム・ヒョンジュンはアイドル・グループ時代やその前後、着々と女優や俳優としての経験を積み上げてきていた。

一方、ハラの演技の経験は、2011年のドラマ「シティーハンター in Seoul」と2014年の「KARA」スペシャルドラマ「シークレット・ラブ」ぐらい。その上「シークレット・ラブ」はオムニバス形式の短編ドラマであり、「シティーハンター in Seoul」では助演。ハラの演技の経験は、それほど大きくなかった。現在としては女優の可能性がまだ検証されていない状況だ。

「キーイースト」でもキム・ヒョンジュンが歌手と俳優の活動を並行している事例があり、歌手のマネジメント経験もある。しかし、韓国でのキム・ヒョンジュンの活動は俳優中心である。一時期「キーイースト」に在籍していた専業歌手も長く在籍せず、別事務所への再移籍を選択していた。

ソロ・アルバムの活動をしていた際、ハラは「私は歌がヘタだとしても演技をしたりすることはしたくない。ずっと歌手の活動をしたい。ステージで輝く姿を知っている」と自ら演技より歌手活動に重点を置いていることを伝えていた。ハラは、過去にいくつかのドラマや映画への出演オファーがあったが、大体の出演を断ってきた。つまり、ハラの演技に対する情熱がそれほど大きいとは思えない。

もちろん、環境や状況が変わると、判断や好みや目標が変わることはおかしいことではない。しかし、心配になっていることは、女優の道への準備がほぼ出来ていない今、俳優専門の所属事務所と手を組み、「KARA」の存続に問題がおきるならば、果たしてそれが最善の選択なのかが疑問である。

20代後半のアイドルが「ベテラン」として扱われる時代だ。「KARA」ハラの未来に対する悩みや不安も分かる。創業者の長い闘病で、現在の所属会社とのタッグが弱くなっていることも分かる。しかし、ハラの未来へのヒントはアイドル文化が先行しているこの日本にある。アイドル出身で今も旺盛に活動しているベテラン女性歌手の前例はいくらでもある。

これから韓国の芸能界でもアイドル出身で一生歌い続けるベテラン歌手が生まれておかしくない。いや、むしろ、「KARA」やハラがその代表格として日韓芸能の歴史に永遠と残ることを祈るばかりだ。

WOW!korea提供

2016.01.08