
無難だ。「無難」という単語の辞書的な定義を見てみよう。「これといった欠点や非難すべき点がほとんどない」「気難しくなく、穏やかだ」。映画「インターン」はまさにそれだ。
11年前に公開され、数多くの観客にとって“人生の名作”として記憶に残った同名の映画「インターン(邦題:マイ・インターン)」が、韓国版として帰ってきた。ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイのケミストリーを果たして超えられるのかという疑問は、映画を観た後に浮かぶほほ笑みが答えとなる。
「インターン」は、立ち上げから3年でファッション界のダークホースとして急浮上した“ソヌ”(ハン・ソヒ)の会社に、キャリア37年のシルバーインターン“キホ”(チェ・ミンシク)が入社することから始まる。世代も職位も超えたオフィスライフを描いている。
映画を観て感じた感想は3つある。第一に、無難だ。第二に、家族と一緒に観る映画としてぴったりだ。第三に、“WOO22”に入社したい!
この映画を貫く核心的なキーワードは、「無難さの大切さ」だ。原作の大きな筋書きを忠実にたどっているため、予想外の激動の出来事や張り詰めた緊張感はない。馴染みのある味わいがもたらす安らぎに近い。しかし、この無難さこそが、この映画が持つ最も強力な武器だ。極めて劇的な緊張感やどんでん返しはないが、むしろそれらに疲れた観客に慰労と安らぎを与えてくれる。
俳優たちの演技は、馴染み深い物語に生き生きとした息吹を吹き込む。かわいらしさと重厚さ(この2つの言葉が両立するのは不思議だが)を自由自在に行き来するチェ・ミンシクの緩急の付け方が、映画の感情の流れに観客を引き込んでいく。ロバート・デ・ニーロの代わりではなく、チェ・ミンシクはチェ・ミンシクなのだ。
プロフェッショナルなワークホリックのCEOを演じたハン・ソヒもまた、大先輩であるチェ・ミンシクと完璧に息を合わせる中で、立体的なキャラクターを作り上げている。成功したCEOでありながら、仕事と生活の狭間で揺れ動くソヌの複雑な感情を忠実に表現している。
周囲のキャラクターたちも無駄に描かれていない。キム・ジュンハン、リュ・ヘヨン、キム・グムスン、パク・イェニ、キム・ヨハン、イム・ソンギュン、ユン・サンジョンなど、それぞれ独自の個性を持つ人物たちが、適材適所で愉快な笑いを誘い、オフィスドラマ特有の活気を加えている。ローカライズもかなりうまくいっている。実際にソンスドン(聖水洞)のどこかに“WOO22”が存在しているような気がする。
もちろん、原作がもたらす新鮮さをすでに体験した観客であれば、韓国版で同じ感動を期待するのは難しいだろう。物語の大きな流れを知っているだけに、中盤以降の展開がやや平凡に感じられるかもしれない。
しかし、「インターン」の魅力は、そもそも刺激的な事件や巨大などんでん返しにあるわけではない。もともと変わりやすい世の中の中で、自分を気難しい人間だと自責し、傷ついている数多くのソヌたちにとって、キホが差し伸べる手やティッシュ、そして親指を立てるジェスチャーは、あたたかい慰労となる。
原作者のナンシー・マイヤーズ監督は「インターン」について、「若い頃、私を黙って支えてくれる人がいたらいいなという願いから始まった映画」とし、「韓国版『インターン』を通じても、温かい笑いと慰労を感じていただけることを願っており、皆にとって長く記憶に残る作品になることを心から応援している」と語った。
キム・ドヨン監督はこれに成長の要素を加えた。少しずつひねりを加えたディテールでも楽しませてくれた。癒やし、成長物語、感動が好きな観客なら、気楽に楽しむことができるだろう。
「インターン」は、人生の波乱や辛さを穏やかに癒やしてくれる映画だ。原作を覚えている観客には、韓国版ならではの細部に注目する楽しみを、初めて観る観客には胸が熱くなる感動をもたらす、成功したリメイク作品だ。
WOW!Korea提供






