ハヨンが演じる「コ・ウンセ」もまた、多彩な魅力で期待感を高める。すべての記憶を失い、傷だらけの体で見知らぬ田舎の病院で目を覚ましたコ・ウンセの姿は、非常に戸惑っている様子だ。
ここに、記憶を失う前の姿も目を引く。仕事のためなら手段を選ばず飛び回るエリート検事「コ・ジウォン」。いつものように出世の機会を掴むために、ある暴力組織を追跡していたところ、予期せぬ事故に巻き込まれることになるという。果たして彼女に何が起きたのか、気になるところだ。
ハヨンは「コ・ウンセ」という人物について、「望むものを成し遂げるために火の中水の中をいとわず走ってきた『コ・ジウォン』が、記憶を失い、自分を取り巻いていた状況から離れて本来の姿に戻る」とし、「その状況でチャン・テハや周囲の人々の愛を受けながら成長していく姿が、応援したくなり、愛おしく感じられたようだ。憎らしい行動をしても憎めない、愛らしい人物」と伝えた。
チャン・テハが身を置いていた組織のボス「ペク・サンギル」のオーラも尋常ではない。ペク・サンギルは、徹底した“身分ロンダリング”の後に組織の痕跡を消して生きている人物で、自分の弱みを握る検事コ・ジウォンを完璧に排除したと考えていたある日、彼女が生きているという知らせを聞き、行方を追い始める。
「ペク・サンギル」を演じるホ・ソンテは「ペク・サンギルは登場するだけでも劇の緊張感を高める役割」とし、「社会的関係の中で表に見せる姿と、本来の姿である時のペク・サンギルの温度差をどう持たせるか悩んだ。余裕のある態度を失わず、本質の極悪非道さを無機質でありながらも残忍に極大化するために努力した」と語り、期待を高めた。
演出を引き受けたキム・ジャンハン監督は、役者たちへの信頼に満ちていた。キム・ジャンハン監督はチョン・ヘインに向け、「強さと甘さ、時にはぎこちない可愛らしさまで共存しなければならない『チャン・テハ』という人物に、チョン・ヘイン俳優が完璧に合致した」とし、「ロマコメはもちろん、強度の高いアクションまで見せなければならない部分で、本当に縦横無尽の活躍を見せてくれた」と、並々ならぬ信頼をにじませた。
続けて「笑いも涙も多いハヨン俳優の気質が、ともすれば憎らしく見えかねない『コ・ウンセ』の姿を愛らしく解釈してくれた。また、単に悪の側面が際立つイメージよりも、多角的に見せられる役者が必要だった『ペク・サンギル』は、ホ・ソンテ俳優の豊かな表現力とアイデアに出会うことで、生き生きとしたキャラクターとして具現化されたと思う」と称賛を惜しまなかった。








