「エージェント・キム」視聴率21%突破で“シンドローム”に…業界が語るヒットの理由と懸念



業界では、「エージェント・キム」の成功要因として、原作Webtoonの高い大衆性と個性豊かなキャラクターが挙げられている。ドラマ制作会社関係者は、「原作自体が多くの人を引きつける要素を備え、キャラクターも際立っている」とし、「20%を超える視聴率は特定の世代だけでなく幅広い視聴者層を動かした。テレビ放送とOTT配信の両方で競争力を持つ作品であることを証明した」と分析した。

大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、「誰もが共感しやすい王道の復讐劇は、世界中の視聴者の支持を得やすいジャンルだ」と説明。「多彩な題材やストーリー、登場人物同士の関係性を緊張感を持って描き続ければ、長期ヒットも十分期待できる」との見方を示した。

一方で、「エージェント・キム」の異例の快進撃を複雑な思いで見つめる声もある。復讐、アクション、爽快感、刺激の強い展開といった要素を前面に打ち出した作品ばかりがヒットすることで、ドラマ編成が似たジャンルに偏るのではないかという懸念だ。

別の制作会社関係者は、「メッセージ性や感性を重視したドラマよりも、“ヒットする作品”に集中的に投資すべきだという声も出ている」とし、「強い刺激や爽快感だけを追求する作品が生き残る傾向が強まっており、プロデューサーの間でも複雑な思いを抱く人は少なくない」と話した。

「エージェント・キム」は、“世界で最も平凡な”父親が、たった1人の娘を取り戻すため、“世界で最も危険な”男となって戦う“父親ユニバース”復讐アクションドラマだ。

視聴率、話題性、世界的人気のすべてで快進撃を続ける一方、その成功が今後の韓国ドラマ制作や番組編成にどのような影響を与えるのか、業界内でも大きな関心が寄せられている。

 

WOW!Korea提供

2026.07.06