
「『鬼滅の刃』ショーケースを終えてスタンディングオベーションを受けた時、人生で記憶に残る瞬間だと思った。同時に、この熱い反応が国際交流や世界平和につながるのではないかとも感じた」
日本のミュージカル制作会社、ネルケプランニングの野上祥子代表は2日、ソウル・カンナム(江南)区COEXで開催された「2026 Kーミュージカル国際マーケット(2026 K-Musical Market)」でイーデイリーの取材に応じてこう語った。前日のショーケースでのスタンディングオベーションの余韻がまだ消えない様子だった。
「鬼滅の刃」はアニメーションや映画で爆発的な人気を誇る作品だ。ネルケプランニングはこの人気IP(知的財産権)を2.5次元ミュージカルとして舞台化した。2.5次元ミュージカルは漫画やアニメ原作を舞台に移す日本の公演ジャンルである。
野上代表は「40分の短いショーケースだったが、日本と韓国の観客の反応に大きな違いはなかったと感じた」と話し、「将来的に韓国で『鬼滅の刃』がロングラン公演できれば嬉しい」と笑顔を見せた。
2.5次元ミュージカルの核心を「体感」と説明した野上代表は、「漫画の原作を単純に再現するのではなく、観客が五感で体感できる舞台演出を追求している」とし、「舞台上で漫画を直接経験する感覚を提供することが2.5次元ミュージカルの共通の志向点だ」と語った。
「K-Musical Market」はことし、会場をCOEXに移し規模を拡大した。「鬼滅の刃」は中国の「メルサム」と共に、「K-Musical Market」でことし初めて試みられた「海外ショーケース」部門の参加作だ。野上代表は「ことしの国際マーケットはミュージカルをグローバルビジネスに拡大した点が印象的」と話し、「韓国の作品や制作会社のこれまでの活動を尊敬している」と述べた。続けて、「ことしは日本の主要制作会社も全て参加し、日本の制作会社は今後何ができるか模索している。この機会に良い影響を受け、一歩踏み出せるだろう」と付け加えた。
また野上代表は韓国のウェブ漫画にも関心を持っている。「鉄槌教師」「ミセン~未生」などを印象深い作品として挙げた。最近は舞台化するIPを選ぶ際、OTTを通じて海外に配信されたかも考慮する傾向があるという。「今回のショーケースの反応で韓国でも2.5次元ミュージカルの認知度が高まったと実感し、可能性を見た」と語った。
韓国ミュージカルの強みとして俳優と脚本を挙げた野上代表は、「俳優たちが息を合わせて歌い、観客に『生きている』という感覚まで与える」「韓国の脚本は面白く、われわれも脚本を通じてアプローチの方法を考える」と説明した。
昨年トニー賞6冠を獲得した韓国創作ミュージカル「Maybe Happy Ending」にも言及。野上代表は「ブロードウェイで韓国発の作品が長期公演できるのは素晴らしいことで、優れたIP開発の成果だと感じた」と述べ、「『Maybe Happy Ending』のトニー賞受賞はアジア人として誇らしく、ミュージカルに携わる人々に大きな影響を与えた」と強調した。
さらに野上代表は韓国、日本、中国が共に取り組むワンアジアマーケットの必要性を強調した。「韓国は長年にわたりミュージカルの産業化と海外進出を支えるシステムがあり、尊敬してきた」とし、「各国が持つ情報や知識、資産をアジア内で共有できる機会が生まれれば、良い影響を与え合うことができるだろう」と語った。
WOW!Korea提供





