「イベントレポ」映画『箱の中の羊』是枝裕和監督 桒木里夢登壇 韓国の観客と交流し、作品に込めた思いを明かす! 桒木がサプライズでダンスも披露! さらに是枝監督×イ・ジュヨンのスペシャルGVも実施

日本映画では『万引き家族』以来、8年ぶりのオリジナル脚本となります是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』(配給:東宝 ギャガ)が大ヒット上映中です。
現代社会やそこに生きる人々を鋭く温かい眼差しで描き作品を作り上げてきた是枝監督が、最新作『箱の中の羊』で選んだ舞台は、“少し先の未来”。息子を亡くした夫婦はヒューマノイドを迎え入れ、再び家族としての時間が動き出します。やがて一家を待ち受ける、想像を超えた<未来>とは――。
主演は綾瀬はるかと千鳥の大悟。夫婦を演じます。綾瀬は妻で、建築家の甲本音々(こうもとおとね)。大悟は夫で、工務店の二代目社長、甲本健介(こうもとけんすけ)。そして二人の息子、甲本翔(こうもとかける)、その姿をしたヒューマノイドには桒木里夢(くわきりむ)。200名以上のオーディションから抜擢されました。彼らが織り成す新たな“家族のかたち”に、世界中から期待の眼差しが向けられています。

そして本作は、第79回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にも正式出品。是枝監督作品がカンヌ国際映画祭で【コンペティション部門】に選出されるのは、2023年の『怪物』以来3年ぶり、8回目の選出(本映画祭への出品自体は10回目)。本作は国内に留まらず、早くも世界184の国と地域で配給が決定しており、NEONの配給が決まっている北米ほか、韓国、タイ、台湾などのアジア各国・地域、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、スペインなどヨーロッパ諸国、南米や豪州など全世界各国・地域で今後劇場の公開が予定されるなど、国際的な舞台においても期待と勢いが高まっています。

 

韓国での公開に先立ち、現地での<舞台挨拶>を実施いたしました!
第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、世界中から注目を集める是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』。日本では5月29日(金)より全国公開され、韓国でも現地時間6月10日(水)からの公開を控えている。韓国プロモーションのためソウルを訪れた是枝裕和監督は、ヒューマノイド・翔役の桒木里夢とともにCGV往十里(ワンシムニ)で舞台挨拶を実施。さらに同日夜には、CGV龍山アイパークモールにて俳優イ・ジュヨンを迎えたスペシャルGV(ゲストビジット)に登壇した。観客との交流を通じて、作品に込めた思いや撮影秘話、そしてAI時代における“人間らしさ”について語った。

★是枝裕和監督、桒木里夢 舞台挨拶

第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された映画『箱の中の羊』。日本では5月29日(金)より全国公開され、韓国でも6月10日(水)より公開を迎える。韓国プロモーションの一環として、是枝裕和監督とヒューマノイド・翔役を演じた桒木里夢がソウル・CGV往十里(ワンシムニ)に登壇し、舞台挨拶を実施。上映直後の観客と直接交流しながら、作品に込めた思いや映画が投げかける問いについて語った。

イベント冒頭、桒木は「アンニョンハセヨ~。クワキリムイムニダ。カムサハムニダ(こんにちは。桒木里夢です。ありがとうございます)」と韓国語で挨拶。流ちょうな発音に会場からは大きな拍手が送られた。続いて是枝監督は「アンニョンハセヨ。是枝裕和です。新作を持ってまた韓国に来ることができてとても嬉しいです。よろしくお願いいたします」と呼びかけ、温かい雰囲気の中でイベントがスタートした。

上映を終えたばかりの観客に向けて話したいことを問われた是枝監督は、「僕が話したいことは映画の中に込めているので、本当は皆さんの感想を聞きたいところです」と前置きしながら、「僕はこの映画を作りながら、何か答えを出したり、メッセージを伝えたりしたいと思っていたわけではありません。映画を作り始める前から自分の中にあったのは、『死んだ人は誰のものなんだろう?』という問いでした。その問いを自分自身で考えながら、登場人物たちと一緒になって作っていった映画です。観終わった後の皆さんにも、今日この劇場を出た後に、一緒に観た人とそんなことを考えながら家路についていただけたらと思います」と作品に込めた思いを語った。



イベント中には抽選会も行われ、サイン入りポスターがプレゼントされるなど、会場は大いに盛り上がった。さらに、来場者へのサプライズとして桒木がダンスを披露する一幕もあり、観客からは大きな歓声と拍手が送られた。

最後の挨拶で桒木は、「皆さん、観ていただきありがとうございます。僕はすごく愛のある映画だと思っています。観れば観るほど考えさせられる作品なので、ぜひたくさん観て、友達や家族と話し合ってください。ありがとうございました」と笑顔で呼びかけた。
是枝監督は、「『箱の中の羊』というタイトルを付けましたが、人間にとって、目に見えないものを想像する力はとても大事だと、最近特に感じています。この映画の中でも、AIと人間を分けるものは何かと考えていった時に、やはり想像力なんだなと思いました。」とコメント。さらに、「もう皆さんはラストまでご覧になっているのでお話しできますが、あの夫婦は家に戻った後、庭に植えたレモンとオリーブの2本の木に翔くんの姿を重ねながら生きていくのだろうと思っています。それが人間的な生き方なのではないかと感じました。もし二度目に観ていただく機会があれば、きっと一度目とは違うものがさまざまなシーンで見えてくると思います。ぜひまた劇場に足を運んでください。本日はありがとうございました」と締めくくり、大きな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。

上映直後の観客との率直な対話を通じて、『箱の中の羊』が描く“死者との向き合い方”や“想像力の力”というテーマが改めて共有された舞台挨拶となった。

(2ページヘ続く)

2026.06.07